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「おしゃれな新婚家庭は乳幼児の文字環境として砂漠のようだ」

2019年02月06日

以前、ご紹介した書籍『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の著者、新井紀子さんがツイッターで面白いことを書いていました。

少し前のつぶやきですが、小学生までのお子さんがいるご家庭には参考になると思います。

長文ですが、ぜひ!

最近、もっとも懸念しているのは、「おしゃれな新婚家庭は乳幼児の文字環境として砂漠のようだ」ということです。インタビューでもお伝えしていますが、部分的にしか掲載されないと思うので、一応全部書きます。これは科学的に確認できていません。私見です

類人猿は皆、もっとも身近にいる人(主として親)が何に興味を持つかで、それを見ながら育ちます。知育玩具に親は真剣な興味はありません。ので知育玩具では不十分で、生活の中に、文字と数字があり、それを通じて大人同士がコミュニケーションする必要があると思います。

まず、「月日、曜日」が漢字で入っているカレンダーを壁にかけて、それでイベントの共有をしてほしいです。たとえば「12月10日日曜日、ディズニーランド」のようにです。カレンダーは数の並びを自然に理解するのに非常に有効な手段です。 小1で「じゅういち」を「101」と書く子、相当います。

できれば、小学生の家庭では、トイレには「今日は何の日」が書いてある日めくりカレンダーをかけてほしいです。(みつをはやめてほしい、論理性がつかないので)それでだいぶ語彙が増えます。

できれば小学生以上の家庭では、トイレには日本地図(または世界地図)を張ってほしいです。

赤ちゃんが生まれる前に、必ず、数字がきちんと入っている、文字盤の時計を壁にかけてほしいです。デジタル時計もあるのはかまいませんが、それでは、3ケタのひき算ができるまで、「6時まであと何分」を把握できません。

朝ごはんのときには、ラジオをかけてください。ニュースが含まれるものが望ましいです。ニュースを聞いたことも見たこともな状態で小学校に入るととても大変だと思います。 ラジオは耳から入ってくる情報だけでリアルを想像しないといけないので、情報処理能力が鍛えられると思います。

できればテレビでドラマと時代劇を幼稚園~小学校低学年の子どもと一緒に見てください。「印籠」とか「切腹」「身分」「武士」などという語彙は、時代劇見ないと獲得が難しいです。

できれば、紙の新聞を購読してください。それが嫌なら、せめて本を買ってください。それを読む姿を子どもに見せてください。 自分が本を読まないのに、本を読む子に育てるのは難しいです。

というわけで、おしゃれな家は、読解力の敵、と私は思っています。 順番に科学的に示していくつもりですが、どういう仮説があるかは、予めお伝えしました。 小学校の教科書で必要な語彙を身に着けるのは不可能です。語彙検定しても難しいです。それでは語にリアリティがないので。 時代劇お勧めです!

最後までお読みいただき感謝しています。

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