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柴門ふみさんの「私の苦手克服法」

2019年02月19日

「私の苦手克服術」というタイトルが目に飛び込んできました。

生徒たちの苦手科目の克服や気の進まなくても続けること、そして自分自信が何とかしたいと思っていることへのヒントになるかと読み進めます。

途中までは「?」でしたが、最終段落にいい言葉がありました。

ちなみに書いたのは柴門ふみさん。私たち保護者世代はたまりませんね。「東京ラブストーリー」の作者です。

↑まとめサイトのものを使わせていただきました。

あ、東京ラブストーリーは関係ないですね。つい嬉しくって…。

柴門ふみさんの苦手克服法はこんな感じです。

もう十年ぐらいになるだろうか、毎年冬になると必ずシクラメンの鉢を贈ってくれる人がいる。私は元来庭いじりなどが苦手なため、当初はすぐに枯らしてしまった。ところが年々試行錯誤を繰り返した結果、一冬中鉢の花を咲かせ続けることができるようになったのだ。

日光の当て具合、水遣(や)りのタイミング、肥料の分量。時間によって鉢の位置を変えたりもする。その努力の結果、冬の間次々と蕾(つぼみ)をつけてくれるようになった。それが、何よりの喜びなのだ。

還暦を過ぎてこんなに植物好きになるとは、昔は夢にも思わなかった。じつは私は理科の植物観察が嫌で嫌で、朝顔の観察日記も夏休みの終わりに一か月分でっち上げてまとめて書いたぐらいなのだ。

「朝顔のツルが伸びることの、いったい何が面白いのか?」

植物の成長に全く興味が持てなかった私の理科の成績は、当然のごとく悪かった。

ところが今や、蕾から開花までの花びらのわずかな変化を毎日スケッチしてもいいぐらいなのだ。シクラメンだけでなく、リビングに置いた観葉植物の新芽の変化にも胸が躍るようになっている。

人の興味の対象は、生きているうちにどんどん変化する。それは何をきっかけに、なぜそうなるのだろうか? 私は植物の観察は嫌いだったが、努力をして結果を出すのは好きなので、今年こそはシクラメンを枯らすまいと思う気持ちが、やがて私を植物好きに変えたのかもしれない。何かひとつ、心を寄せるきっかけさえつかめれば、人は苦手を克服できるのだろう。

(2019年2月15日付 日経新聞夕刊「明日への話題」より)

「何かひとつ、心を寄せるきっかけさえつかめれば、人は苦手を克服できるのだろう」とのことですが、10年もメゲずにシクラメンを贈り続けたご友人が素晴らしいですね。

どこにキッカケがあるか分かりません。いろいろなキッカケを与え続けられる人になりたいと感じた新聞記事でした。

最後までお読みいただき感謝しています。

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