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小学校低学年のお子さんへの声掛け

こんにちは、低学年コース担当の福島妙です。新しい年度がスタートし、そろそろお疲れ気味のお子さんもいるかもしれませんね。新しいクラスメイト、新しい担任の先生、新しい時間割、たくさんの「新しい」にアジャストしなければいけないのが、4月です。

さて、今回は小学校低学年のお子さんには、勉強に余裕をもって取り組める心理状況を作ってあげるために、適切なタイミングでの声掛けの大切さについて少し触れたいと思います。

未来アカデミーの低学年さんたち

授業は土曜日の午前10時から。でも、半分くらいの子が15分前には教室にきます。(早い子だと30分前に来る子も!)そして、私からせかされることなく、連絡帳をだし、前日までに提出した宿題の間違い直しに取り掛かります。

時間に余裕をもって自宅を出発し、余裕を持った時間に教室に到着すると、子どもたちはストレスを感じることなく、自分のペースで自分の課題に取り組めます。そして、これはきちんと授業の前日までに宿題をやってきて提出、ミスなく取り組んでくることで、さらに余裕をもって取り組める準備ができていることになります。

低学年の学習はご家庭でのサポートが肝心

  • 授業の前日(週末である金曜日)も平日と同じような時間に就寝。
  • 塾に行く前に的確に声掛けして、出発
  • 宿題はまとめてするよりは、毎日少しずつ。
  • 期日までに宿題を塾に提出する。

簡単なことのようですが、この流れを自分でできるようになるまでは、適切なタイミングでの保護者からの「声掛け」がポイントになります。

低学年のお子さんにすべてを任せるのは非常にリスクが高いばかりでなく、親子ともに結果的にはストレスになることが多いです。

すべてをお子さんにまかせてしまうと悪循環に

例えば、お子さんにすべて任せている場合、1週間かけてやるべき宿題を手を付けずに授業のある週末を迎えることがあります。保護者の方からの「宿題できている?間に合いそう?」という声掛けが授業の日の前日で夜の8時だとしたらどうでしょう。就寝前のタイミングで、宿題をやっていないことに気づくことなります。そして、親御さんに叱られながら、必死になってやらざる得ない状況に陥ります。

なんとか頑張って終わらせたとして、本当にベストな状態で取り組んだ結果と比べてどうでしょうか。文字の丁寧さ、正答率など大きな違いが出てしまいます。

進捗確認は、仕事でも育児でも大切

これは、仕事や家事に置き換えても同じことがいえると思います。締め切り間際にやっつけた仕事や家事のクオリティは、余裕のある時のものと比較すると明らかに差があります。優秀な人、仕事のできる人、家事能力の高い方は、必ずと言っていいほどスケジュール管理能力が高く、同僚や家族からの信頼も得ていることでしょう。

きちんとスケジュール通りに行動することの大切さは大人の我々はよく理解しています。

もし、スケジューリングに不安があるような人がチーム内にいれば、プロジェクトの最初、中間、締め切り前に進捗を確認しませんか?これは、お子さんにも必要なことです。

声掛けが効果的に働くのは小学校低学年まで

きちんと自分でスケジュールコントロールできるようになるための期間が、小学校低学年の3年間かなと考えます。この3年間が大切な理由は、のちのち小学校高学年、中学生、高校生になった時に保護者が声掛けをしても、すでにお子さんの耳に届かないことが多いからです。その頃の子どもたちには、反抗期や、思春期の真っ最中。親御さんから適切なアドバイスをしても、素直に受け入れることができないステージになっています。(ちなみに、そういったステージでは、塾などの先生から客観的にアドバイスをするほうが効果的です。)

大なり小なりどのご家庭でも、声掛けのタイミングに慣れるまでに時間がかかるものです。でも、だからこそ最初が肝心です。親子ともにバタバタする時期かもしれません。だからこそ4月、5月は少しいつもよりお子さんたちのために時間を作って、学校の様子などに耳を傾けつつ、適切なタイミングでの声掛けに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

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