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Global Accessibility Awareness Dayに考えた・・・

2018年05月22日

こんにちは、低学年担当の福島 妙です。
先日GAAD(Global Accessibilty Awarenee Day)に神戸で開催された「アクセシビリティの祭典2018」のお手伝いに行ってきました。その時の感想をつづっていきます。

GAAD(Global Accessibilty Awarenee Day)

「GAADって何?」っていう方のために、簡単に説明しておきます。
GAADは障がいをお持ちの方のために、テクノロジー業界の関係者を中心に、ユーザビリティ、デザイン、開発などについて意見を交わしたり、議論を深めたりすることを目的としたものです。

5月の第3木曜日が開催日で、世界各地でさまざまイベントが開催されています。昔では考えらなかったテクノロジーを知って、利用することで、障がいをお持ちの方でも、生活しやすい世界が少しずつですが拡がってきました。イベントには、視覚障がい者の方、聴覚障がい者の方、車いすの方、障がいをお持ちの方をサポートする方、テクノロジー業界関係者などが参加していました。

ゲストスピーカーのお話では

複数のセッションが行われた中で私がお話を聞けたのは、ごく一部。その中で印象に残ったお話を紹介します。

ゲストスピーカーのお1人に全盲に近い方がいらっしゃいました。ご自宅にはなんとスマートスピーカー(AmazonのAlexa、GoogleのGoogle Home)が9台もあると!

スマートスピーカーの出現で、その日の天気や、時間を知ること、音楽を流したりすることが、苦も無くできるようになったいうお話が印象的でした。

PCを立ち上げるという面倒な作業必要がなくなったそうです。視覚障がいの方にとってハードルの高かったキーボードのタイピングすら必要ない時代が到来。音声技術の発達は大きく生活を変え始めたとのことです。

しかし、そういったテクノロジーの進歩を知らないばかりに、不便な思いをしながら暮らしている方がいらっしゃいます。だから、ご自身が様々なテクノロジーを活用し、その良さを広めていくことも必要だというようなお話でした。

急速な変化が教育業界にも・・・

世の中は急速に変化し、テクノロジーは様々な境遇の方に恩恵を与えている一方で、情報格差はますます拡がりを見せているのだなと感じました。

教育の世界もまさにテクノロジーの世界と同じような現象が、起こってきているような気がします。偏差値一辺倒だった教育現場は世の中の変化に対応すべく、「プログラミング学習」「オンライン英会話」「アクティブラーニング」「グローバル教育」「個性を伸ばす教育」「教育改革」「答えのない問題」など様々な新しい取り組みにあふれています。

公教育に先立って、私教育業界を中心に、すでに子どもたちを取り巻く環境は従来のスピードとは比較にならないスピードで変化しはじめています。

変化の激しい時代、自分で考える力が大切か・・・

変化の激しい時代だからこそ、子どもたちには変化の波に流されてほしくない。変化を知り、情報をしっかりと集め、精査し、本当にプラスになるものが何なのかを考える力をつけてほしいと考えます。

あふれる情報の中から、正しい情報や必要な情報をいかに取得し、読み解いていくのかを考える力がこれからますます必要になるでしょう。そして、その情報を読み取る力は、結局のところ、基礎学力の向上でこそ得られるのではないかなと漠然と考える今日この頃です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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