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進路の肥しとなる情報提供

2018年07月13日

そんなの、あり得へん

「え…?」「それはないですよ」

一様にこんな反応が返ってきます。

小学校、中学校では個人懇談の真っ最中ですね。中学3年生は進路を意識した内容が中心になっていると思います。

未来アカデミーでも1学期の状況報告や今後の学習計画について三者面談を行いました。そして今、夏期講習から未来アカデミーに入ることを検討されている方との面談が続いています。

もちろん、塾の面談なので高校や大学への進学を前提とした説明や質疑応答にが中心です。

面談や普段の教室で「志望校は決まっていない」というお子さんが多いですね。中学3年生でも、こんな感じです。

「じゃあ、中学校を卒業したら働くっていうのはどう?」と質問すると、冒頭のような答えが返ってきます。

高校に行くのは当たり前?

日本での高校進学率は全日制で約94%、定時制や通信制を含めると約98%に達しています(文部科学省 学校基本調査より)。これは先進国でも高い割合です。(アメリカで約90%、ドイツで約86%だそうです。)

その一方、世界では11人に1人が小学校に通えない状況下に置かれています。また国によっては小学校に通うのが半数以下というところもあります。

少し古いですが、この記事にそんなことが書かれています。ぜひ、お読みください。
12歳〜15歳の青年期の子どもの5人にひとりが、小学校学齢児の11人にひとりが学校に通えず

誘導を目的としない情報提供

中学校を卒業後、すぐに働く選択肢はない。その理由は、「学びたいことがある」「将来、就きたい職業がある」「まだまだ遊びたい」など様々でしょう。

日本に住んでいると豊かさを実感することはないかもしれません。上記のようなニュースを見てもピンとこないかもしれません。

「こんな状況の子たちが多いんだから、あんたは恵まれていると思って頑張りなさい」というのも通用しないかもしれません。

大人の準備した答えに導くために情報を与えると、子どもたちや鋭くその意図に気づきます。

だから答えを用意せず、情報だけを提供してみてはいかがでしょうか。誘導をせずに感想だけを聞くのもいいと思います。

今は特に目立った感想が出て来なくても構いません。もしかしたら、提供した情報の中に、将来的に進路を決めるときに肥しになるものがある可能性はあります。

1週間後には長い夏休みが始まります。何かのきっかけとなる情報提供ができるといいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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