トップ > ブログ > 雑記帳 > 近つ飛鳥博物館で古墳時代へタイムスリップ

近つ飛鳥博物館で古墳時代へタイムスリップ

2019年09月07日

こんにちは、低学年担当の福島妙です。ここ数日、9月とは思えないくらい暑くてぐったりです。

さて、今週の前半は、仕事で百舌鳥古市古墳群や近つ飛鳥博物館堺市博物館などめぐり古墳と埴輪三昧でした。

ということで、せっかくなので今回は近つ飛鳥博物館をご紹介。

近つ飛鳥博物館

近つ飛鳥博物館は、近鉄線喜志駅からバスで20分ほど山の方にいったところにあります。

博物館は建築家の安藤忠雄氏がデザイン。緑あふれる自然の中に突如コンクリート打ち放しの建物が現れます。考古学に興味がない人でも、安藤忠雄氏の代表作品として見学に来る人がたくさんいるそうです。年に1回開催される安藤忠雄氏の講演会は毎年大変な人気だそうですよ。

安藤忠雄といえば

余談ですが、若いころは安藤忠雄氏の作品が好きでした。瀬戸内海の直島にある地中美術館、大阪の茨木市にある光の教会、淡路島にある奇跡の星の植物館などに足を運びました。無機質なコンクリートの建造物と光や水、風など自然を取り入れた彼の作品に妙に惹きつけられていました。

そんな安藤忠雄氏の手による博物館は、歴史ロマンが詰まった古墳時代の展示物を存分に楽しめるものでした。

上の写真は、黄泉の国をイメージした塔です。博物館の内部から塔を見上げると上部は真っ暗。ちょっと背中がぞくっとします。w

どんなものが展示されているの

博物館には4世紀から7世紀ごろの副葬品、出土品が展示されており、時代ごとにゾーンわけされています。

世界遺産に登録された百舌鳥古市古墳群はだいたい5世紀のもので、時代によって出土品に微妙に違いがあることがよく分かります。

巨大なジオラマ

圧巻なのは中央に設置された、仁徳天皇陵を中心に作られたジオラマです。当時の様子が仁徳天皇陵を中心に再現されており、小さな動物や人がどんな生活をしていたのかを見ることができます。

太古の日本人がいきいきと再現されている様子に時間が経つのを忘れてしまいます。

ちなみに、このジオラマを作成するのには、大変な金額がかかったようです。

ユニバーサル対応の解説版

初めて見たのですが、この博物館は視覚に障害のある方のために、点字の解説版とその横に展示物の様子が手で触ってわかるような凹凸のあるものが設置されています。こういった取り組みは是非ほかの博物館でも積極的に採用して、ユニバーサル化を図ってほしいなぁと感じました。

水鳥形埴輪のレプリカがあります

展示物の中には下の写真のような形象埴輪、水鳥形埴輪があります。こちらに展示されているのはレプリカ。藤井寺にある津堂城山古墳から出土したものなので、実物は藤井寺生涯学習センター内にあります。当時の埴輪の中でも非常に精巧に作られているものの一つで、よく見ると足には水かきもあるんですよ。

この埴輪は国の重要文化財になっていますが、なんとも愛らしい埴輪です。

その他には大きな岩や石を運ぶための修羅(しゅろ)や、馬の骨格、2階建てになっている家形埴輪(重要文化財)など貴重な出土品が惜しげもなく展示されています。また、見るだけではなく、ばらばらになった破片から埴輪を実際に組み立てたりする体験型のものがあったりしますので、小さなお子様でも楽しめると思います。

風土記の丘は古墳だらけ

この博物館は風土記の丘という公園にありますので、博物館見学後に実際に公園内にある古墳を歩いてみるのも楽しいと思います。時間がなかったので、私は今回はまわることができなかったのですが、上の写真のような石室を見ることができます。

春や秋の季節のいい時にはお弁当持参でハイキングをするのもよさそうです。敷地内には梅園や桜があるので、こちらもおおススメです。

 

最後までお読みいただいて、ありがとうございます。

勉強や入試に役立つ情報をお送りします。
友だち追加

 

ページトップ