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聴覚情報処理障害という言葉を知りました

2020年07月11日

こんにちは、低学年担当の福島妙です。

降ったりやんだりのあいにくの雨模様が続いていますね。早くすっきりと晴れ上がった天気になってほしいものです。

さて、7月7日の読売新聞の医療ルネサンスコーナーに「聴覚情報処理障害」という聞きなれないワードを見つけましたので、ご紹介したいと思います。

聴覚情報処理障害とは

英語でAuditory processing disorder、略してAPDと言われます。

APDの症状としては、聴力には問題なく、音は聞こえるのに会話が聞きとれない。もしくは、聞き取りにくい症状などがあるようです。聴覚情報処理障害という検索をかけると「きこえサポート」がヒットしたので、そちらも読んでみました。

そのサイトによると、下記のように提唱されることもあるそうです。

これまでは「聴覚の神経系の問題(=Auditory processing disorder,APD)」ととらえられてきたが、近年は認知システム(注意、記憶など)の影響も議論されるようになってきた。よって、「Auditory processing disorder」よりも「Listening difficulties(聞き取り困難)」の方が症状を明確に表しているのではないかという提唱もある。

聴力検査では問題がないことが多い

聴力検査では問題ないと診断されるので、なかなか障害があることに気づかれないことが多いようです。ましてや、小さいお子さんの場合は自覚できていないこともあるので、問題が把握されるのが遅れることもあるようです。

症状としては、ザワザワしている中での会話だと話の意味が理解できなかったり、話が長いと途中で分からなくなったりすることがあるそうです。

症状を考えると、APDのお子さんたちは日常生活、特に学習の面でかなり困難な状況に陥っているのではないだろうかと感じました。

APDを診断できる専門機関は少ない

APDと診断されるには専門機関で受診が不可欠だなと思い、ネットで調べたところ、「読むらじる」の記事がヒットしました。APDを診断するには、まだまだ診断を下せる専門機関も少なく、原因や診断基準も曖昧だということがわかりました。

APDの細かい検査を行っている病院は全国で10施設ほどしかなく、医療機関でもまだ認識が広まっておらず、診察を受けても「異常がない」と診断されることが多いのが現状です。
(https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/nhkjournal20191224.html より引用)

なかなか診断が難しい障害のようですが、周囲のサポートや理解を得ることで、日常生活が楽になることがあるようです。

送受信機を使う

特に学校現場では送受信機と呼ばれる器具を話者と聴者が使用することで聴者側負担は減りそうであることが新聞記事からも読み取れました。先生が送信機を首からぶら下げ、話した言葉が送信器で直接聴者側の受信機で受け取ることができます。

現在は公的な支援がされていないため、サポート器具を購入するにも高額な費用がかかるようです。

まずは、少しでもお子さんのことで気なる症状があれば、専門医(APD研究の第一人者、国際医療福祉大学准教授の小渕千絵先生)に相談してみましょう。

【引用サイト】KOKOE SUPPORT
 ※ APDについてわかりやすく説明があります。気になる方はぜひサイトを訪問してみてくださいね。

 

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