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学力の基礎、語彙力を測ってみよう

2024年05月02日

国語って・・・

「国語って、どうしたらいいんでしょうか?」

よく保護者面談や入塾の説明時に国語についての相談を受けます。

「自分ではどうしようもないし・・・」「持って生まれたセンスなんでしょ」なんていうことも聞かれます。

結論を言うと、自分で何とかできる部分もあるし、センスだけで左右されるものでもありません。今日は国語力やその他の学力の基礎である語彙力について書いてみます。

衝撃の格差

少し前に知り合いの塾長が語彙力、どれだけの言葉を知っているかを測るサイトを紹介していました。

それで1月末ごろだったでしょうか、当時の中学3年生たちに休憩時間に語彙力を計測してもらいました。

単純な仕組みなので、ワイワイ言いながら取り組んでいましたね。

その結果を見て衝撃を受けました。

使用したサイトはコチラです。
令和版語彙数推定テスト

協力してくれたのは10人ほどだったのですが、最大値は67,183語、最小値は17,817語でした。

その差、なんと約4倍です!!

もちろん厳密に測定したわけではないですし、知っている言葉を選んでいくだけなので漢字から類推して「知っていること」としてボタンを押した子もいるでしょう。

でも約4倍の差があるというのは、あながち外れてはいないのかな、と。

サイト内の説明によると、「中学生:20,000語~57,000語」「高校生:32,000語~61,000語」だそうです。

ということは公立中学校の教室では、小学生から高校生超が一緒に授業を受けているということになります。

語彙力テストの結果分析

少ない人数での結果で正確ではないですし、それが世の中の中学生全般に当てはまるとも思っていません。

そのうえで結果を見てみると1万台、3~4万台、6万超に大きく分かれました。

6万超の語彙力を持つ子たちは読書習慣があり、国語だけでなく他の科目も模試での偏差値が60を超えていました。

3万~4万の層はサイトの説明の中学生の中間層と一致しますね。模試での偏差値は40~60台まで様々です。

目を引いたのはほぼ同じ語彙数でも偏差値40の子と60の子がいることでした。

ありきたりですが、こんな印象です。国語の読解が得意ではなく、もしかすると教科書を読んで理解するのは得意ではないいけれど、得意科目や計算、暗記でしっかりと努力をすることで、ある程度の学力が身について、ある程度のところまでの成績は出せるもんだな、と。

何か取り組みがあるとすると

本音としては、しっかりとした読書を通じて少しずつ語彙力を増やしてもらいたいというのはあります。

だからこそ、小学生たちには塾でも読書感想文を書いてもらったりしています。
※未来アカデミーでの読書感想文についての取り組みはコチラを参考になさっていただければ幸いです。

しかし何かと忙しい子どもたち全員に読書習慣を身につける努力を強いることは無理があります。好き嫌いもありますしね。

でも工夫次第で語彙を増やすことは可能です。

例えば・・・

小学校であれば漢字ドリルなどが宿題に出されていると思います。

宿題をする際に漢字を見るだけでなく、漢字を含んだ一文をしっかりと読んでみてください。そして意味の分からない言葉は調べみましょう。それだけでも大きな変化を作り出せます。

また、それを発展させ、中学生や高校生でも出来ることは漢字検定を利用することです。

漢字検定を運営する日本漢字能力検定協会もそのあたりをアピールしています。

これについては、以前もブログに書いていました。
漢検のパンフレットが面白い

ぜひ、ご自宅でも

語彙力を測るテストはものの数分で終わります。

ぜひ、ご自宅でも試してみてください。

少しでも語彙力をアップさせる取り組みの一助になればと思います。

令和版語彙数推定テスト

 

 最後までお読みいただいて、ありがとうございます。

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