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保護者面談で一番の話題、反抗期について

2021年06月15日

5月末から約3週間。ただ今、一学期の保護者面談を実施しています。一年のうちでも大好きな時期ですが、それもあと少しで終わろうとしています。

お越しいただいた保護者の皆さま、お時間をいただき感謝しています。

学校の個人懇談は30~40人を4日間前後で行うため、1組15分ほどにならざるを得ません。それでも1日8~10人!学校の先生の大変さがうかがえます。

未来アカデミーでは1日5組、それぞれ1時間ほどのペースです。

「ついつい余計なことを言ってしまって」

「先生と話していると、あっという間でした」

「愚痴っぽくてスミマセン」

どれも最高に嬉しい感想です。

面談で一番多い話題

そんな保護者面談ですが、一番多い話題は何といっても反抗期にまつわるものです。

タイムリーなことに反抗期について書かれたメルマガがありましたのでご紹介します。

この話を数年前にセミナーで教えていただいて何人かの保護者の方にもお伝えしましたが、コチラが本家本元です。

塾の経営でアドバイスをいただいているマネジメントブレインアソシエイツの中土井鉄信先生が週1回発行されている「子どものやる気を引き出す!親のアプローチ」というメルマガです。
(中土井先生から許可が出ましたので、そのまま掲載します。)

反抗期は自律期

◇今回は、自律期について書きたいと思います。自律期とは、俗に言う「反抗期」です。ですから、講演などで私は必ず「子どもが反抗しだしたら、大変喜ばしいことだと思ってくださいね、お母さん!」と言って、自律期の話をし始めます。

◇世のお母さん方は、子どもが突然反抗し出したように思うで、慌てるのでしょうが、人間は、親から自律=自立する存在になるわけですから、親に対する反抗は、自律=自立のスタートだと思ったほうが良いのです。

◇人間は、生まれて数ヶ月経つと自分と他者を認知します。もっと劇的に言えば、他者を発見すると同時に自分を発見するという感じで、自分と他者がいることを知ります。その最初の他者が大概は親で、なおかつ生命維持の大本ですから、子どもは、その他者を自分の心の中に取り込んで、「内なる他者」として、自分が生きていく上でのモデルにします。

◇その「内なる他者」をモデルにして出来上がった自分を「社会的な自我(ME)」といって、社会生活を営む時の自分になるのです。この「社会的な自我」の形成は、3歳ぐらいからでき始めて、徐々に社会領域を拡大していく中で、更に形成されていきます。そして、反抗期は、「内なる他者」と自分の関係を問い直すことからスタートします。「自分は、親のものじゃない!自分のものだ!」、「なんでも親が決めているけど、自分にだって決められるんだ!」というような、こんな原初的な問いが子どもの心の中で発せられるようになって、初めて「内なる他者」を問題にし出します。

◇そして、「内なる他者」を否定して、新しい「内なる他者」を探し出すのです。この時に、「内なる他者」(=親の価値観)を否定するようになるので、親に対して反抗しているように見えるのです。

◇今まで大切にしてきた自分のモデルの「内なる他者」を否定してしまうのですから、外見も変わってきます。言葉遣いも変わってきます。あまりしゃべらなくなったり、趣味が変わったりします。

◇親が大切にしてきた価値観を否定しようとするのですから、当然親との関係も対立的になっていきます。この時期に、親子の間では、精神的な「親殺し」、「子殺し」があるのです。逆に言えば、この「親殺し」や「子殺し」をしないと子どもはいつまでたっても大人になれないし、親もいつまでたっても大人に戻れないのです。つまり、子どもと親の関係を引きづって、依存しあう関係のままになってしまうのです。

◇それでは、親は完全に否定されて、全く新しい人間を「内なる他者」に子どもはするのかといえば、そうではありません。子どもの時のように親を完全に「内なる他者」に掴みなおすことはありませんが、そうだからといって、全く親を消し去ってしまうこともないのです。

◇反抗期の後には、自然な形で、親との和解があり(実は、この和解が非常に難しいのですが)、「内なる他者」の構成メンバーに親の要素もまたしっかり入っているのです。だから、安心して反抗期を受止めてほしいのです。反抗期では、自分とは違う価値観を主張する子どもの姿をしっかり見守ってやることです。「大人になるための反抗なんだな」と思って。ぜひ、そういう時期になったら、当たり前に出来ていることに注目して、子どものセルフ・エスティームを高めるように応援してください。子どもたちも不安定的な状況を生きているのですから。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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