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中学1年生の1学期で3年間の成績が予測できる

2018年04月04日

明日は入学式。一足早いですが、ご入学おめでとうございます。いよいよ中学生ですね。

一年間の成績はどのように変化する?

ある研究機関が「苦手科目はいつから苦手になりましたか」という質問を中3生にしたところ、一番多かった答えが「1年生の2学期」だったそうです。また、その比率が高かったのが英語と数学でした。

それを証明するように定期テストの平均点は、1学期の中間テストが最高点で、ほとんどの科目で下がり続けます。(下図)

上記はある中学校のある1年生の学年平均をグラフにしたものです。

5教科合計では、351 ⇒279 ⇒ 276 ⇒ 243 ⇒ 256と推移します。1学期の中間テストから学年末テストまで5回のテストで5教科の合計点は、100点ほど下がってしまいます。

これはあくまで平均です。成績上位者層では、400点や450点をずっとキープする生徒がいます。また5教科合計100点台と成績が振るわないお子さんが平均と同様に100点下がることも稀でしょう。そう考えると、成績中間層である”普通の生徒たち”の多くが1年間かけて5教科合計で100点以上ダウンしてしまうことが予想されます。

そして平均点は多少の波はありますが、2年生、3年生では、1年生の学年末テストからは大きく変わりません。だから1年生の1学期の中間テストがある程度の基準となり、3年後の成績まで予測できてしまうのです。

(もちろん、後からの頑張りで成績を上げることは可能ですが、内申点は全ての定期テストの積み重ねなので、1年分を取り戻そうとすると目標校とのギャップの2倍も成績を上げないといけないことになります。例えばある科目の1年生の成績「3」を「4」にしようと思うと、次の学年で5を取る必要があります。「3」と「5」とで平均で「4」になるからです。)

成績が下がってしまう原因は?

では成績が下がってしまう原因は何なのでしょう?ここが分かれば対策をすることが可能です。成績下落の主な原因は3つあります。

①次第に授業のスピードが速くなり、1回のテスト範囲が広くなること。

②1学期の中間テスト後、クラブ活動が本格化します。その疲れもあり、勉強時間が減ってしまうこと。

③入学当初の緊張感が薄れ、適度な家庭学習の時間を取れなく(取らなく?)なる。

 

成績を下げないために

では、私なりの解決策を書いてみます。もちろん、答えは一つではありません。また人によって「合う」「合わない」はあります。

①次第に授業のスピードが速くなり、1回のテスト範囲が広くなること。

入学式からしばらく授業はゆっくりと進められます。学習内容が簡単に感じられることもあるでしょう。この最初の2,3週間で学習の流れをつかんでしまうことが大切です。

具体的には行動を1週間単位で考えるようにしましょう。中学校は小学校と違って毎日の宿題は出されません。だから自分で勉強する必要があります。

具体的な勉強方法としては学校から配布される問題集を使うといいでしょう。1週間の授業で学習した内容を日曜までに解いてみてください。分からなかった問題は解答を見て勉強します。ただし問題集には書きこまないでくださいね。定期テスト前にもう一度、勉強する必要がありますので。

②1学期の中間テスト後、クラブ活動が本格化します。その疲れもあり、勉強時間が減ってしまうこと。
③入学当初の緊張感が薄れ、適度な家庭学習の時間を取れなく(取らなく?)なる。

人は新しい環境に入ると目先が変わり、普段と違う行動をします。中学生になったから〇〇し始める、といったようなことです。

しかし、新しい環境になれると、せっかく始めた〇〇をやめてしまいがちです。習慣になるまで続けることが大切ですが、難しいことでもあります。コツは「やる気」に頼らないことです。何か制度を決めて、それに沿って動けるようにできればいいですね。

私が塾経営者だから言うのではありませんが、上手く塾を利用すると、正しい学習習慣を身につけやすいかと思います。

1年生の間に正しい学習習慣を身につけ、3年後は納得できる進路が決まり、笑顔で中学校の卒業式に臨めることをお祈りします。

 

後日追記:こちらの記事もご参考になさってくださいね。
中学1年生の1学期期末テスト 結果の見方
中学1年生の2学期中間テスト 結果の見方

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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