2018年09月27日
立命館アジア太平洋大学(以下、APU)訪問記その4、今回は留学生についてです。
その1『訪問編』
その2『学内での生活編』
その3『講義編』
どんな学生がいるの?
留学生たちはなぜ意識が高い?
留学生には国費で留学するような人がたくさんいると聞きました。そんな留学生たちは4年間でキチンと卒業しなければなりません。留年なんかしようものなら、留学費用全てが個人負担になる国もあるそうです。
そんな条件下で勉強をサボろうなんていう強者はあまりいませんよね。
その国のトップレベルの頭脳を持った優秀で意欲の高い学生が常に自分の周りにいる環境。これは他の大学では、あまり経験できないことですね。
異国の空港で警官に囲まれる…
仲良くなった留学生の国を訪問するっていうもよくあることだそうです。エピソードとしてこんな話を聞きました。
夏休みに友人を訪ねるためにある国へ。そこは行ったことのない国です。非常に楽しみにしていたのですが…
空港へ着くと、警官に取り囲まれてパトカーに乗れと言われます。
こんな状況になったら泣きそうですね。仕方ないので言われるままパトカーに乗って連れて行かれたのは警察庁のようなところ。「なにか知らないうちに犯罪を犯してしまったのか…。それとも犯罪の片棒でも担いでしまったのか…」
なぜ、彼はこんなことになってしまったのでしょう。
実は友人のお父さんというのが、その国の警察組織のトップクラス。家族や関係者は誘拐などの危険があるため常に警官がガードしてくれるようです。
それなら、そうと先に教えておいてほしいですよね。聞いていてハラハラ、ドキドキおもしろかったですが。
国籍を持たない学生も
国の幹部とも言えるような学生もいる一方で、かなりの苦労を重ねてきたであろう学生のお話も伺いました。
彼が生まれたのは自国ではなく難民キャンプ。そのため国籍がありません。それでも非常に優秀だったのが自国の目に留まり、国費で留学することになったそうです。
でも国籍がないと、当然パスポートなんかがありません。詳しくは忘れてしまいましたが、事前に相手国とやり取りがあって何とか日本に入国できたとのこと。
こんなことは、日本では想像もつかないことです。そんな状況で遠い日本に留学に来ているのですから、意識も高いはずです。
現地を訪問することの大切さ
こういった面白いお話はパンフレットには、決してパンフレットには載っていません。シンガポール国立大学を訪問したときもそうでしたが、やはり現地に行ってみて聞くお話は貴重ですね。
いきなり警官に囲まれるような経験はしたくないですが。
どんな国から留学に来ているの?
約6000名の学生のうち、半数が海外からの留学生という立命館アジア太平洋大学(以下、APU)。
気になっていたのは、どんな国からの留学生が多いのかということ。多くの方が、気になるのでしょうか、質問する前に資料が用意されていました。
(2018年5月1日時点でのAPUに在籍する留学生数)
留学生数の1位はお隣、韓国からで、539名。やはり飛行機で福岡まで1時間ちょっとというのが強いようですね。(福岡からAPUのある別府まで約2時間と2倍もかかってしまいます。)
2位がベトナムの461名。ベトナムからの留学生には非常に優秀な学生が多いそうです。また日本人と気質が似ていて、真面目に努力する学生が多いのも特徴とのこと。
3位が中国で425名。4位が意外にもインドネシアの404名。これらの4か国で留学生の60%超を占めます。
今後は上位の国からの留学生数を絞って多様性を高めたいとおっしゃっていました。
留学生の出身国は88か国に及びます。恥ずかしながら、初めて聞く国も…。(ご存知でしょうか?サントメプリンシペ民主共和国やニウエって。)
でも場所すら知らない国の人たちと友達になれるって非常に魅力的に感じます。APUの出口治明学長も記事で書いていましたが、世界中に友達の実家ができますね。
『世界中に「クラスメイトの実家」ができる』(日経ビジネスオンラインのサイトに飛びます)
今回で完了にするつもりだったAPU訪問記ですが、書き始めるとスゴイ文字数になってしまいました。日本人の学生たちのほとんどが留学に行くという話も書こうと思ったのですが、次回にさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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