2020年10月06日
苦手意識が自分を追い込む悪循環
「暗記が苦手」「早く計算するとミスが増える」「漢字が覚えられなくって…」
そんな苦手意識を崩す挑戦をしてみました。
今回、一緒に取り組んだのはここまで社会の平均点が40点台の生徒さん。と言っても「一緒に苦手意識を取り除いてみようね」というような声掛けはしていません。
とにかく覚えるのが「嫌い」だという意識が強い。それで好きな(取り組みやすい)勉強を優先させてしまう。社会が後回しになり、テスト前日や当日の朝に付け焼刃の勉強をして点数が取れない。模擬テストでは、もっと取れない。だから余計に嫌いになる。
といった悪循環に陥っていました。それで今回は特別にテコ入れをしてみることに。
制限時間に「無理、ムリ、むりっ!!!」
「社会のワーク出してみて。今から、このページだけでいいから覚えてみてね。制限時間15分。15分経ったらテストするからね」
そんなことを伝えると期待通りの反応を見せてくれました。「えーっ!無理、ムリ、むりっ!!!」
「まぁ、やってみようや?正答率が低くても文句も言わんし」
という感じで渋々ながら社会に取り組み始めました。
15分後、覚えたページをそのままテストします。『要注意!成績の上がらない3つの勉強法』という記事にも書いたようにワークを使っているのでテストをするのは簡単です。
意外と(失礼!)覚えていましたね。9割以上の正答率でした。
さらに追い込んでみる
次のページも同じようにします。何ページか繰り返すと満点になるページが出てきました。
翌日も同じようにします。でも少し変化をつけます。「今日は制限時間10分で、ね」
やっぱり「えーっ!無理、ムリ、むりっ!!!」と。でも昨日のことがあるので、まだ笑いながらの反応でしたよ。
やり方に慣れていることもあり、10分でも十分でした。昨日の最後には、帰宅時間が迫っていることもあって、5分で覚えてもらいましたが、これも満点。
「あー、しんどー」って言っていましたが、こんなスピードで勉強できた自分に驚いていた様子です。
「楽なペース」を飛び出してみると
ひとりで勉強しているときは、当然マイペースで学習を進めます。それは自分が楽なペース、癖になっているペースです。
この「楽さ」を崩してみると、意外と出来るものです。しかし一人では、なかなか出来ないんですよね。「しんどい」と思うより、早いペースで質を上げるという発想にならないのが普通だからです。
だから今回のように有無を言わさずやっていみるか、自分より成績のいい友達なんかと競いながら勉強すると効果があがります。
ただし、こういったサポートを何度も続けるのは得策ではありません。いうまでもなく指示がないと動けなくなってしまいますからね。
次回は自分でペースを決めて取り組んでもらおうと思います。もちろん「楽なペース」を言っているようならツッコミますが。
また、やってみた結果、どれくらい効果があったのか、中間テストの結果が出たらレポートしますね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございます。