2018年11月29日
小2までの計算が未来を決める?
関西教育フォーラム2018でのパネルディスカッションで語られていた内容です。
前回までのレポートはコチラです。よろしければ、お読みくださいませ。
その2:心の中で抱きしめながら話す(ビリギャル坪田氏の講演より)
小学校2年生までに学習する計算というと整数のたし算とひき算、それに九九だけです。それで将来の成績が決まってしまうという議論になっていました。
ビリギャルが生まれた秘訣とは
『ビリギャル』を読んだ直後に陰山先生は著者の坪田先生にすぐに電話したそうです。「確実にできるところまで戻って計算をしましたよね?」と確認するためだそうです。
前回の記事でも書きましたが坪田先生の指導法の肝は「出来るところまで戻る」ことでした。
陰山先生の洞察力と行動力がスゴイですね。本の著者に疑問点をぶつけるために電話をするなんて!
小2の時点で出来ていなくても大丈夫?
陰山先生や佐藤ママは「小2の時点で出来るようになっていないと後は…」というニュアンスの発言をされていました。
それに対して坪田先生からは「基礎は大切。でも高校生になっても逆転できる」と心強いお言葉。
小2までに出来てないとダメだということはないと思いますが、小2で習う計算の正確性とスピードが将来を大きく左右するというのは頷けます。
小2の計算で進学先が変わる!?
模擬テストの結果を見ていて感じることがあります。「この問題が出来ていたら、こんなに成績が変わるのに…」
その原因は、数学なら計算ミスです。成績に関わらず計算ミスが目立ちます。話題になっていた通りたし算、ひき算、掛け算でのミスなんです。
正確性に加えてスピードも必要です。2桁のたし算やひき算、2桁×1桁の掛け算を筆算を使うか、暗算でできるか。その時間の差が見直しをする時間の確保につながります。
大袈裟かもしれませんが、計算ひとつで進学する学校が変わると言っても過言ではありません。
また計算だけでなく英語や理科、社会でも同じかもしれません。「三人称単数現在形のs」や「時制」を徹底できるか、キーワードを確実に覚えられるか。本当にちょっとしたことで成績が変わってきます。まさに佐藤ママの徹底力です。
そういう意味では小2までの計算、簡単なことを丁寧に学習できるかどうかで進学先、そして将来が変わります。
ちょっと、その辺りのことを深く考えるのに開講当初に読んだ本をもう一度、復習してみようと思います。
1回の講演会でヒントや課題がたくさん見つかりました。3時間の講演会、しかも無料です。開催してくれた学生たちには本当に感謝です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。