2018年10月05日
立命館アジア太平洋大学(以下、APU)訪問記のその5、今回が最終回です。
その1『訪問編』
その2『学内での生活編』
その3『講義編』
その4『どんな留学生がいるの?』
番外編『別府温泉にある大学寮の風呂がなぜ温泉ではないのか?』
ほぼ全員が海外に出ていく環境
その4『どんな留学生がいるの?』の記事でも書きましたが、仲良くなった留学生の国を訪問するというのは当たり前のようにあるとのことです。スタッフの方の話によると、留学まではいかなくともほぼ全員が何らかの形で海外に出ていくとのこと。
「100万円貯めた人の話と100万円分の旅行をした人のどちらの話が聞きたい?」友人がメルマガで書いていたことですが、そういった意味では素晴らしい経験ができそうです。
学校も様々な留学プログラムを用意しています。カテゴリとして「異文化」「言語」「キャリア」「専門」をテーマとして欧米やアジアに目的をもって飛び立ちます。具体的にお話を聞いて驚いた1回生向けプログラムの一つをご紹介します。
言葉の通じない国で課されるミッション
学生たちに課されるミッションは、こんな感じです。
・訪問する国は分かっていますが、具体的な訪問地は現地の空港に到着するまでは明かされません。
・数名のグループでいくつかの候補からある街に行きます。
・目的地もグループも空港に到着後、くじ引きで決めます。
・目的地は観光地ではない地方の小都市が選ばれています。
・英語は通じないことが多いです。
・その街で200名の市民にアンケートを取ってくること。
・その街への行き方も自分たちで調べます。
なぜ言葉も通じない国に行くの?
どうでしょう?ちょっと尻込みしそうな内容かもしれませんね。
このプログラムは入学して、日も浅い6月に実施されます。
このプログラムで目的としているのが、異文化に慣れること、コミュニケーション能力を磨くこと、度胸をつけること、だそうです。
以前にも書きましたが、留学生の出身国は多岐にわたっています。4月だけではなく、9月にも入学してくる学生がたくさんいます。
そんな多様なバックグラウンドを持った学生とワークショップやレポートを仕上げるといった教育がなされています。
少しくらい言葉が通じなくとも、積極的にコミュニケーションを取ることがこの大学で成長するためには必要な要素だとおっしゃっていました。
そう考えると、時期や内容がよく考えられているプログラムだということが分かりますね。
危なくないの?
でも、言葉も通じず目的地への移動方法も分からず危なくないのでしょうか?こんな疑問をぶつけてみました。
各グループには、その国出身の先輩がついてくれるそうです。危険な場所へ行ってしまいそうだったり、トラブルになりそうなら彼らがストップをかけたり、間に入ったりしてくれるそうです。
と言ってもミッションには全く関与せず、横でただ見守るだけとのことでした。
このプログラムはFIRSTと名づけられています。訪問する国は韓国や台湾です。詳細はコチラ。事前に危機管理のガイダンスも受講するようですね。
その先にはSECONDといって、シンガポールからマレーシア、タイ、ラオスと4か国を縦断して現地調査をするプログラムも用意されています。
まとめ
番外編も含め6回にわたって綴ってきました立命館アジア太平洋大学(立命館APU)訪問記。
実際に訪問し、学生や職員の方と接してみて、想像していたより授業や各種プログラムが充実しているなぁという印象でした。ある意味では海外留学に行くより多様な経験を積み、成長することができるのかもしれません。
卒業後の就職先を見ても、様々な業種、超有名企業、大企業から中小やベンチャーまで多岐にわたります。
ただし、決して楽して卒業できる大学ではありません。でも親としては、「ちょっと見てみたら?」と言いたくなる学校でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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