2019年02月12日
私立から公立高校の入試対策へ
私立高校の合格発表が続いていますが、息つく間もなく公立高校の入試対策をしていることと思います。
大阪府の公立高校入試での国語において対策が難しいのが作文ではないでしょうか。
今日は、大きく減点されない作文の書き方についてお伝えしますね。最後まで読んで、ぜひ今日からの勉強に活かしてくださいね。
入試問題、国語の配点は?
国語のテストにおいて、作文の配点は90点満点中、A問題は12点、B問題とC問題では20点もあります。その配点の中で更に2つのポイントで得点がつけられます。
2つのポイントとは「表記」と「内容」です。「表記」が6点、「内容」が14点です。
「表記」とは
「表記」とは、誤字・脱字や文法的な誤り、原稿用紙の使い方での間違いなどをチェックされます。ここを自分で勉強するのは、なかなか難しいかもしれません。日ごろから漢字の勉強をしたり、自分で書いた作文を添削してもらったりするしか方法はないかもしれません。
しかし、作文の半分以上を配点されている内容に関しては自分でトレーニングすることができます。
「内容」とは
「内容」の採点基準は
・指示された条件にしたがって、自分の考えが書かれていること
・主題や要旨が明確であること
・根拠や例示が的確であること
・文章の展開が論理的であること
と書かれています。
減点されない作文の書き方
この「内容」の部分をミスなく確実に得点するために気をつけること。それは、「設問の文章」を使うことです。
例えば…
2018年度B問題
あなたは授業で「インターネットの普及は、私たちに良い影響を与えているか」というテーマで討論をすることになりました。 (略) 【指示内容】に書かれている条件1・2にしたがって文章を書くこと。 (略) 条件1 聞く人が分かりやすいように自分の考えとその理由を明確に示しましょう。 条件2 自分とは異なる立場の考えや、自分の意見に対する反論などを想定し、それについてもふれましょう。 |
それに対して…
インターネットの普及は、私たちに良い影響を与えている(与えていない)と考える。
その理由は2点ある。「1つ目は・・・」「2つ目は・・・」 「・・・」という理由で私とは異なる立ち場の考えや反論があるかもしれない。 しかし、「・・・」という点でインターネットの普及は、私たちに良い影響を与えていると言えるだろう。 |
赤字はほとんど設問文をそのまま使って書きました。
こういう書き方をすると、テーマを外すことがほとんどなくなります。当然、設問文は論理的に書かれていることから、自分で書いた文章も論理的になります。
根拠や例示、接続詞、文末表現などは問題や文章に合うようにアレンジする必要があります。
注意すること
そして、こういった書き方には慣れが必要です。過去問や作文対策の問題集などを使って実際に書いてみてくださいね。
適切な文章になっているかは、自分ではチェックしにくいものです。少し恥ずかしいかもしれませんが、学校や塾の先生、保護者の方などに読んでもらうといいでしょう。
また、この方法が使えない問題が出題されるかもしれません。その場合は、設問文をしっかり読んで作文に取り組んでくださいね。
今年も公立高校入試まであと4週間弱。まだまだ時間は十分にあります。週に2題も書けば、かなりレベルアップすると思います。
健闘を祈っています!!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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