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本当の実力を知りたい

本当の数字って?

「志願者数№1」「学生数日本一」

こんなフレーズをよく聞きます。

先日、こんな記事を読みました。
本当の人気私大は? 学内併願を含まない「実志願者数」を独自調査

大学入試では、異なる学部や入試方式で何度も同じ大学を受験できます。例えば同志社大学の法学部と経済学部と商学部に出願したとします。すると実際に受験するのは1人なのに、志願者数は3人になるということです。

記事では「のべ志願者数」ではなく、実際に何人が受けたのかという「実受験者数」を有名私大で比較しています。

すると志願者数ナンバーワンのあの大学は12位になるそうです。(某大学を批判する意図はありません。)

高校入試では…?

高校入試でも同じように気をつけないといけない数字があります。

それは大学進学実績です。

(写真に特定の高校を批判する意図はありません。)

パンフレットや説明会で配布される資料には必ず大学合格実績が掲載されています。

でも、これは上記の大学志願者数と同じで一人で何校も合格した数字を合計している場合がほとんどです。

先ほどの例で言うと、Aくんが同志社大学の法学部と経済学部と商学部に合格したとします。すると実際に合格した生徒するのは1人なのに、合格数は3人になるということです。

さらに、このAくんは同志社大学ではなく神戸大学に合格して進学するかもしれません。そうすると同志社大学の「のべ合格者数」は3名、「実合格者数」は1名、「進学者数」は0名となります。

400人募集の高校のパンフレットに国公立大学と関関同立の合格者数が200人と書いていたとして、高校入学後に200位内の成績だったり、学校平均をクリアしていても関関同立に合格するのは難しいかもしれないということです。

高校の先生の言い分

高校の入試説明会に言ったり、教室を訪ねてきてくれたり、高校の先生とお話をさせていただく機会があります。

そんな機会があると、「入学後の目標とする大学や成績を考えたうえで志望校選びをしてもらいたいんです」「だから実進学数を教えてもらえないでしょうか」と厚かましいお願いをします。学校説明会後のアンケートにも必ずと言っていいほど書きます。

すると実進学者数を教えてくださる学校もあります。「いや、ちょっとそれは・・・」と開示してくれない学校もあります。

どちらの学校も理由を聞くと、「自校だけ公表すると実績が少なく見られる」「卒業者数も違うし…」「他校さんもキチンと公表してくれるなら…」といったところです。

私の言い分

まぁ、私が私立高校の先生でも同じようなことを言ってしまうかもしれません。でも泉陽高校など実進学者数を公表している高校もあります。

それなら、全校で卒業者数と実進学者数を公開してしまえばいいと思うんですよね。

すぐに、とはならないかもしれませんが機会があれば伝え続けたいと思います。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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