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ハーバード生と考える『関西の持続可能な未来』を聞きにいきました。

2019年01月06日

こんにちは、低学年担当の福島です。

今日は関西学院×ハーバード大学のイベントに参加してきました。テーマは、「ハーバード生と考える『関西の持続可能な未来』」。

SDGs(持続可能な開発目標)には17のカテゴリーがあります。その中から各チームで関連するテーマを選び、3日間でプレゼン資料を準備し発表を行うというものです。

今年で4回目のイベントで、今年は高校生も参加しています。各チームは、ハーバード生1名+日本人の学生4名で構成。プレゼンは英語で実施されました。

今回選ばれていたテーマは、教育、メンタルヘルス、プラスチックゴミ問題、ジェンダーなど。どのチームも堂々と話をしていて、短い時間でよく仕上げてきたなと感じました。

プレゼンの中では、「移民の教育」に関するテーマについて注目。

特に「移民の教育」について、出入国管理法改正案が可決されたことなどからいっても、教育現場は早急に整備が必要だと思っていたので、学生たちがどういった話をするのかとても気になりました。

しかし、結論から言うと(私自身が期待しすぎていた事があるものの)、リサーチ不足ともっと踏み込んだアイデアがほしかったというのが正直な感想です。

外国籍の保護者を持つお子さんが陥っている教育現場での問題にするどく踏み込んだものではありませんでしたねぇ。

ダイバシティな環境であるアメリカの学生たちならではの具体的な解決策や実際に行われている施策、それを日本独自の教育現場へどう活かすのかなどをミックスさせたようなプレゼンを聞きたかったなぁと感じました。

実際、会場の参加者の中からも「英語教育が大事だというお話だったが、日本にくる外国の方はタイ、ベトナムなど様々な国の出身。そして、日本の教育は日本語で行われていますよ。それなのに英語なのはなぜですか?」という質問が出ていました。

それに対して、学生は「現実的に言って、英語が世界で一番話されているので。」というような趣旨の答えをしていました。

しかし、日本の小学校、中学校などの公教育現場で英語で授業を行っている学校は皆無なので、英語教育に力をいれることが移民のお子さんの教育問題の解決にはならないことは誰でもわかることです。(辛口なコメントはこれくらいにします。すいません。)

しかし今回のイベントのような日本人の学生が他国の学生と共同でプロジェクトに取り組むことは、お互いにとてもよい機会だと思います。

もし可能なら、準備段階の様子などを動画で撮影して学生たちの悪戦苦闘ぶりも見せてほしかったです。

各チームのプレゼン後には、四条畷市長、JICA関西の代表、グローバルシェイパーズ大阪の方のパネルディスカッション、さらにハーバード生に関西学院の先生をモデレーターとしたQ&Aがありました。

先生の質問で印象に残ったのは、「これからの世の中を作っていくのは若い世代である君たちだ。ハーバード生として、これからどういう役割をしなければならないと思うか?」というものです。

ハーバード生の1人の学生は、「いろいろなことを聞き、話をしていくことが大事だと思う。」というような話をしていました。(意外と普通な答えですが・・・)

同じ質問を日本の学生にしたら、日本人の学生なら何と答えるのでしょうね・・・

簡単に色々な問題が解決されることはないと思います。でも、ハーバード生が答えたように世の中のことを知り、色々な意見や考えを聞き、学ぶことでよりより社会に向かっていくのだと私自身は思っています。

今回のイベントは無料でした。これは、次代を担う若い高校生や大学生に参加してほしいという主催者側の意図があったからです。

参加してみて、私も高校生や大学生はこういうイベントには積極的に参加してほしいなと感じました。新聞やニュースでSDGsという言葉を見たことがあっても、実際にどういうものであるのかなどはこういうことに取り組んでいる人たちからの話を聞くことが一番効果があります。そして、同じような世代の取り組みを見ることで得られる刺激は、とても貴重なものだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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