2019年09月20日
校舎を新築し従来よりイメージが良くなるかもしれませんね。
上宮中学校、高校の説明会に参加してきました。
しつけの行き届いた進学校
いろいろな意味で安定感のある学校ですね。
一時は生徒の減少が止まらなかったのですが、6年前の男女共学化の年には応募者が殺到。教室が足りない事態になりましたが、ここ数年は高校生の数が一学年600人前後で安定しています。
そんな安定感とともに説明会で必ず出てくるのが「しつけの行き届いた進学校」というフレーズです。
ちょっと”進学校”というには少しビミョーな実績ですが、落ち着いた生徒の多い学校であることは確かです。
「プレップコース」と大学合格実績
上宮高校は3つのコースに分けて募集を行っています。
上位から「パワーコース」「英数コース」「プレップコース」です。
上位2コースは一般入試で国公立大学や難関私立を目指します。
「プレップコース」は指定校推薦や高大連携入試を軸に主に推薦入試で進学先を決めようというコースです。
広大連携入試というのは、指定校入試に近く、付属校のようにいわゆる”内部進学”するイメージですね。大学から人数枠が割り当てられています。
例えば関大24名、立命館17名、近大31名、甲南13名、龍谷29名といったところです。
これに指定校推薦枠が同志社10名、関学1名、京産3名。関関同立が52名、産近甲龍が76名。なかなかの人数ですよね。
これらの指定校推薦と高大連携入試をプレップコースの約30%の生徒が利用するそうです。
今春の実績ですが、現役生と浪人生を合わせた実数で関関同立に107名、産近甲龍に148名合格しています。各大学での実人数でしょうから、進学者数はもう少し少なくなりますね。
上位コースとしてパワーコース、英数コースに100名前後の生徒が在籍していることを考えると、うーんビミョーな数字なのかもしれません・・・
生徒たちの自己評価の仕組み
数年ぶりに参加した上宮の説明会で目に留まったのが「上宮ルーブリック」
校訓「正思明行」、学順「一に掃除、二に勤行、三に学問」という古くから続く教育の柱を生徒自身の自己評価に取り入れたものです。
「清掃」「勤行」「学問」をそれぞれ3つの領域に分け、合計9項目を5段階で評価しようというものです。
この自己評価を年に2回の三者面談で、その評価をした理由などを共有するという仕組みになっています。
徹底していると感じたのが全生徒の評価数値を学校全体で把握していたことです。
思春期の生徒たちに自己評価を求め、保護者と共有するなんて生徒たちからしたら、とてつもなく大変なことかもしれません。高校時代の私なら、こっ恥ずかしくて堪らなかったかもしれません。
でも自己を振り返ることは大切なのは言うまでもありませんし、評価の基準が具体的に示されているのはやりやすいでしょう。
あとは生徒たちがどれだけ納得感を持って行動しているかですね。
上手く行くか経過を見守りたいと思える取り組みでした。
130周年に向けて
今日の説明会の会場は学校からすぐ近くのシェラトン都ホテル大阪。せっかく近くまで行くので、前日に連絡を取って新しくなった校舎の見学をダメもとでお願いしてみました。
あえなく撃沈。また機会があれば訪れたいと思います。130周年の来年には新しくなるグラウンドも含めて見学できるそうです。
それに加えて来年からは制服も変わるそうです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございます。