2020年06月17日
公立高校入試の出題範囲が減るって…
大阪府の公立高校入試の出題範囲が縮小されることが決まりました。
「大阪府立高入試、出題範囲2割ほど縮小」(ヤフーニュースへのリンクです)
どの単元が削られるかは6月末までに判明するようです。
このことを昨日の授業で何人かの中学3年生たちに伝えると、一様に「やったー」「ラッキー」という反応でしたね。
「一つ一つの単元の難易度が上がるかもしれんよ」「テストで出なくても、高校に行ったら必要な内容。だから勉強しなくてもいいってことじゃないからね」と言うと、一瞬で鎮火しました。
内申点は?
一番ビックリしたのは、この部分でした。
「現3年生が2年生だった今年1月に受けた(チャレンジテストの)前回テストの結果を微調整し、転用する方針を固めた」
すでに終わった結果をこれからの成績に反映させるって…。いろいろと議論があったうえでのことだとは思いますが、ちょっと後出しジャンケンのように感じますね。
また2年生の1月と3年生の6月とでは、意識がかなり違うと思うんですよね。どのように反映させるのかは書かれていないものの、今後の動きに注目です。
私立の対応は?
記事には「私立にも同様の対応を求める」とあります。さて私立高校はどう出るのでしょうか?
同様の対応を受け入れて範囲を縮小したとしても、1学期を前倒しにするかもしれませんね。3月末から4月1週目にかけて、学校で補習を組むことも可能です。
また、もともと土曜授業や7時間授業をしている学校がほとんど。来年度の公立高校がそういった対応をするとは思えません。
ということは公立と私立の差がますます開くということにもなりかねません。今でさえ、同じくらいの成績で大学進学実績で私立と公立を比べると大きな差があります。
もちろん大学進学が全てではないですし、勝手な予想に過ぎませんが。
肝心の学校の授業の進み具合は?
生徒さんたちにヒアリングした限りでは、「休校分を取り戻すために頑張って早く進めます」というスタンスはないようです。
学校や科目によっては、前学年の未履修部分をやっていて新学年の単元には入っていません。
今のペースや長期休暇の短縮、学校行事の中止や縮小で授業時間数を確保すると言っているものの、「とりあえず授業はやりました」というところまで持って行くのがやっとなのかもしれません。
塾での授業は
塾での授業は今のところ普通通りに全単元の授業をする予定です。
東京都などの発表を参考にすると、削られるのは高校に入って重要な単元ですし。
いろいろと状況はあるし、入試の出題範囲を狭くするのは仕方ない状況かもしれません。理解できないわけでも、それが無意味だとも思いません。
しかし何より「テストで出ないから勉強しない」「今回はラッキーだった」「何かあったら後からルールを変えてもいい」なんていう考えを持って大人になってもらいたくありません。それこそ「コロナ世代」なんて嫌なネーミングが登場しつつあるようですし。
状況は見極めつつ、変更すべきところは変更する、対応が必要なところは合わせる、でも変更すべきではないところはしっかりと行動していこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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