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大幅な点数アップなのに喜ばないワケは…

2018年05月23日

最近の子どもたちは…?

最近の生徒たちは喜ばないんですかねぇ…

出だしから「最近の…」ってオジサン度が高いですね(笑)

何を喜ばないかっていうと、テストの結果に対して、です。

テスト結果を持ってきてくれたのは、この4月に塾に入ってきてくれた中学3年生。正直なところ勉強の状況はかなり厳しいものがありました。詳しくは書きにくいのですが、基礎の基礎からやり直さないといけない状況です。

人生で一番勉強した!?

それでも公立高校への進学希望なので、定期テストで点数を上げて内申点を稼がないといけません。

本人は「がんばる!」と覚悟を決めて塾に入ってきました。でも、まず勉強することに慣れていません。机に座って一定時間、勉強することに慣れるところからのスタートです。

英語や数学は2年生までの内容が分からないので、何度も質問に来たり、復習してもらったりが続きました。

本人曰く「人生で一番勉強した」「頭から煙がでそう」だそうです。そんなところからスタートして、今回の中間テストを迎えました。

5教科合計で172点のアップでも喜ばないワケ

結果は5教科合計で172点のアップ。1か月半で150点以上のアップって!まだ学校から成績表が出ていないので正確なことは分かりませんが、5教科合計で平均前後だと思われます。

それなのにテスト結果を報告に来てもらうと、笑顔を見せるでもなく黙って答案用紙を差し出すだけなんですよねぇ。テスト結果が良くなかったのかとドキドキしました。

まあ、本人がよろこばないんだから仕方ありません。答案内容をチェックして、次のテストへ向けての行動を確認しました。そして予定通り行動したら、どれくらい点数を取れるのかといった見通しを伝えました。

その瞬間です。寡黙な彼が満面の笑みを見せてくれました。そして笑顔がなかった理由にようやく気づきました。

次のテストでの目安として示した点数が、彼の志望校の合格に必要な目標点だったんです。それで塾に入ってから1回目のテストで172点も上がっても、喜びを表現しなかったんですね。

分からないことばかりの学習内容、頭から煙を出しながら勉強し続けた姿勢、成績が大幅アップしても目標達成ではないので大喜びしない態度。彼の強さを見ました。

次回はきっと最高の笑顔を見せてくれることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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