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清教学園、2022年入試説明会レポート

2022年09月02日

9月、夏期講習が終わり私立中高の説明会シーズンが始まりました。今秋の1校目は清教学園に行ってきました。

満足度は高いが人には勧めない学校?

冒頭の校長先生のお話が印象的でした。

生徒と保護者にアンケートを取ったところ、こんな評価が出たとのこと。

「充実した学園生活を送っている」という質問に対しては2020年、2021年ともに9割前後が「当てはまる」と解答したそうです。特に中学生の保護者は2年とも95%を超えていました。

それに対して「知り合いや後輩に対して入学を勧める」という質問に対して「当てはまる」と回答したのは、中学生で75.3%(保護者91.2%)、高校生で58.6%(同83.5%)でした。

大きく下がってしまう要因として「学校の特殊な環境」を挙げていました。具体的に言うと最寄駅から学校まで続く坂道ですね。専用通学路を通ると徒歩10分と公式サイトには書いていますが、生徒に聞くとそんなことはないようで・・・

サイトには通学路の案内動画が掲載されていました。
https://www.seikyo.ed.jp/shirakashi/

「万人受けする学校は目指していないので、説明会等で特長を理解したうえで受験を検討してください」というのが真摯で好感が持てましたね。

学校生活

授業編成

言うまでもなく清教は進学校です。高校入試だと三国丘や泉陽の併願校となる学校です。

そういった私立進学校の多くは授業時数を多くしています。

しかし清教は週35時間、7時間授業は1日だけです。その分、1時間の進度が速いとおっしゃっていました。

手厚い補習

確認テストに実力テスト、特別補講追試、定期補講、夏期特別学習指導と正規の授業以外で学習する機会が多く設定されています。(まぁ、これもどこの私立もよく似ていますね。)

しかし、任意参加である高3の夏期セミナーの参加者が今年は97%だったそうです。

課題探究型学習

「直接、受験で役に立つわけではありませんが・・・」と断ったうえで力を入れているのが探究型学習だそうです。

中3時に卒業研究論文として調べたこと、考えたことをまとめてプレゼンをするるそうです。

図書館に卒業生の卒業研究論文が置いてあります。パラパラを見てみましたが、どれも大作でしたよ。

↑図書館に保管されている卒業研究論文

配付された資料には「清教学園靴下買い替え理由と回数統計調査」という作品が掲載されていました(笑)

高校ではグループで世の中の課題を解決するような取り組みにチャレンジします。「フェアトレードのコーヒー販売」「フィリピンのセブに英語の本を送る」といったことが紹介されていました。

↑廊下にも調べ学習をまとめたものが貼り出されています。

↑図書館には推薦書つきでおススメが並べられていました。

英語の清教

英語もチカラを入れていない私立はありません。

オンライン英会話や中3では全員参加のオーストラリア研修、その他の学年では希望により海外研修や半年、1年留学の精度があります。

クラブ活動

中学生は94%、高校生は79%がクラブに加入しているとのことです。

なぎなた部や合唱部、中学の男子校式テニスは全国大会に出場していますよ。

(アメリカンフットボール部は廃部になったみたいですね)

大学進学実績

2022年の国公立大学への現役合格率が41%でした。数年前と比較すると少し上がってきていますね。

三国丘など公立トップ校には及ばず、2番手校よりは少し上かいい勝負といった感じですね。

入試について

中学入試

専願・併願を選択して出願します。その年にもよりますが、Ⅰ類・Ⅱ類とも専願と併願では合格最低点が20~50点ほど違います。(保護者向け説明会では、「専願者は30点優遇します」と説明しているようです。)

学校が清教中学模試(プレテスト)を実施しています。多くの私立が無料で実施しているのに対して、有料での実施です。システムを導入して効率化を図ることによって答案を返却できるようになったという説明をしていましたね。

この模試でC判定以上だとⅠ類への合格率がグンと高まります。清教学園中学校への進学を希望される方は、必ずこの模試を受けてくださいね。(2022年は11月3日に実施、申し込みは10月21日までとなっています。)

また英検の扱いですが、ボーダーラインの受験生が英検3級を持っている場合に考慮するとのことです。

高校入試

高校入試では大きな変更点はありません。

英検取得者に対しての優遇はありません。

英検を取ったからと言って英語力があるとは認められないという考えだそうです。大阪府の公立高校入試において、英検2級取得者が得点を保証され80%を上回る率が5割を大きく割り込んでいることを考えると納得の判断です。(2022年:37%、2021年15%)

 

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