2021年10月26日
今日は小学校5年生、6年生の保護者の方に、ぜひ知っておいていただきたい中学校での英語の授業について書きます。
英語の教科書が変わった
小学校での教科書が改訂されて今年が2年目。5年生、6年生は英語が正式な教科になり、通知表に評価が載せられるようになりました。
中学校でも今年から新しい教科書が使われるようになり、算数・数学のように小学校で学習した内容を前提として中学校での授業が行われています。
中学校の定期テストの変化
ちょうど2学期の中間テストが返却され、問題や答案内容を精査しているところです。中学校の定期テスト、特に英語は問題内容に変化が大きいと感じます。今年になっての変化したこと、また徐々に変化してきたこと、いろいろな変化に目が行きますが、全体としてかなり難化している印象です。
その英語の定期テストの難化の理由は、大学入試共通テストや大阪府の公立高校入試で出題される内容の影響が大きいとされています。
特に難易度の高いのは、自由英作文、意見作文です。
従来の定期テストなら
「私は野球をすることができます」という文を英語で書きなさい。
というように、模範解答からほとんど外れることのないような問題がほとんどでした。
こんな問題が出題されました
それが以下のような問題が増えています。
あなた自身のある日の出来事を英文で表しなさい。
条件1:1文目に出来事のあった場所を明示しなさい。 条件2:2文目に気持ちを表す語を用いて、感想を述べること。 (月州中学校1年生2021年2学期中間テストより) |
あなたのクラスに転校生が来ることになりました。すぐに仲良くなれるように先生が転校生について教えてくれます。あなたなら先生に転校生についてどのような質問をしますか。2つ考えて、3語以上の英文で書きなさい。
(殿馬場中学校1年生2021年2学期中間テストより) |
こういった問題が多くの公立中学校の定期テストで出題されています。
中1ギャップ
しかし小学校の授業では、ほとんど「書く」ことを練習せず、また筆記テストも実施されていないようです。それなのに中1になると上記のような問題が目の前に現れます。子どもたちからすると、ゲームを始めて操作に慣れないタイミングで、いきなりボスキャラが出現するようなイメージでしょうか。
ここに大きな「中1ギャップ」が生まれてしまいます。
しかも中学校の英語の授業では、日本語での説明が全くないというところも多いと聞きます。英語のみを使って英語の授業が行われるということですね。私たち保護者世代が慣れ親しんだ、教科書本文の日本語訳がなかったり、プリントを配布するだけという場合もあります。
英語を日本語に訳さずに、英語は英語のまま理解するというのが理想だとは思うのですが・・・
しかも扱われる単語数も大幅に増えています。もう高学年の保護者の方を脅すようなことしか書けません。
今できる対応
だからこそ現実を知って、早い目の対応が必要だと思います。しかし英語学習は大人でも学び続ける人が多いように、なかなかゴールが見えにくいのも事実です。
だから、小学生の間は資格試験などカタチのあるものを使って学習を進めるのがいいのではないでしょうか。
(未来アカデミーの小学生英語では、学校の教科書内容に沿って進めることもできますが、英検対策も準備しています。)
ここまで述べてきたように、私たち保護者が学んだ内容と最も変化が大きいのが英語です。ぜひ早い目の対応で、英語を得意にできるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。