2020年03月04日
コロナに踊らされない強い心
大阪府の公立高校入試、一般選抜の1週間前となりましたね。
午前中の教室では、中学3年生たちが淡々と自習をしています。できるだけ声を掛けていますが、あまりコロナウイルスによる騒ぎに惑わされることなく落ち着いた様子を見せてくれています。
もし自分が受験生だったら、ここまで落ち着いていられたか・・・。我が生徒ながら感心します。
「もう」「まだ」入試1週間前
そんな落ち着いた様子を見せてくれていても、心中は穏やかではないのだと思います。
それは合格ラインギリギリにいる生徒だけでなく、合格圏に入っている生徒でも同じです。
この時期の受験生にとって、焦りや緊張、不安があるのは当然です。でも、勉強の様子を見ていて2つ考え方があるのが見て取れます。
それはタイトルにも書いたように「もう」と「まだ」です。
名言集などにも出てくる考え方ですが、コップに入っている水を見て「もう半分しか残っていない」「まだ半分も残っている」どちらで考えるでしょうか?
どういう思考パターン・考えをしているかで行動が変わり、結果が大きく違ってくると言われています。
受験生の場合だと「もう1週間しかない…」と「まだ1週間もある」と考えるか。
「1週間しか…」派
「もう1週間しかない」の次に来るのが「どうしよう…」ではないでしょうか?
そして気持ちは焦り、目の前の勉強に集中できなくなります。そして最悪は自分に自信が持てない状態で本番を迎えてしまうかもしれません。
「まだ1週間も…」派
「まだ1週間ある」の次には「じゃあ、何をしよう?」が来ますよね。
「じゃあ、コレをやったあとにアレを勉強しておこう」と目の前のことに集中できます。
本番直前に自分で決めたことがキチンとできると上手く行けば自信が持てます。まぁ、自信を持つまでいかなくても、焦らず落ち着いて本番を迎えられそうです。
合否を分けるのは
入試本番で、自分がやってきたことや実力以上の力を出せることは、まずあり得ません。
逆に言うと、自分が持っている力をキチンと出せるかどうか、それが合否を分けます。
キチンと実力を出すためには、落ち着いて入試に臨むことが大切です。だから、この1週間の過ごし方が大切なのは言うまでもありませんね。
入試直前、1週間前にやってはいけないこと
得意か不得意か人にもよると思いますが、数学や理科の難問にチャレンジすることは避けてくださいね。分からないと自信をなくしてしまったり、焦りにつながったりします。
焦ったり、自信をなくしてしまって入試本番に臨むくらいなら、そんな勉強は意味がありません。それならば、基本的な問題で失点することを避ける努力をしたほうがいいでしょう。
入試直前に取り組みたいこと
まずは一日の初めに今日する勉強内容を決めてメモに書いておきましょう。
何をするかを決めずにいると、アレコレ手を出してしまいかねません。それが焦りを生み、最悪はパニック…。
やるべきこと決め、充実した時間を過ごして自信を手に入れるためにすべき勉強は以下です。
慣れが効果を発揮するもの
まずは英語のリスニングですね。休校になり1日に使える時間が増えたので、毎日少しは英語を聞くようにしてください、耳が慣れるので、得点アップの可能性があります。
国語の作文や英語のライティング(自由英作)も同じです。慣れによってスピードをつけることができます。(できれば添削は誰かにしてもらってくださいね。)
暗記モノ
これは言うまでもありませんね。
ひとつ覚えるごとに得点力が増強されます。社会や理科の生物・地学分野がおススメです。
また暗記ではありませんが、数学や理科の公式のチェックも忘れずに。大阪府の公立高校入試では理科の計算問題がそれなりの量で出題されます。
世間は何かと騒がしいですが、目の前のことに集中して、入試前の最後の1週間をお過ごしいただければと思います。
最後までお読みいただき感謝しています。