2018年05月10日
シンガポール国立大学レポート第2回です。
第1回はこちら:シンガポール国立大学に行ってきました①
シンガポールってどんなイメージ?
シンガポールについて、どんなイメージを持っていますか?
・ゴミがなく世界一美しいと言われる街
・英語が公用語
・世界4位の金融センター(東京は5位)
・一人当たりのGDPはアメリカの次で日本よりも上位
・海運や航空も盛んな国際都市
ニュースなどから私はこんなイメージ、知識を持っていました。
シンガポール国立大学ってどんなイメージ?
また、シンガポール国立大学についてはいかがでしょう?
前回も書きましたが、このランキングによるとシンガポール国立大学はアジア1位(世界22位)、東京大学は6位(世界46位)です。
*英タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(The Times Higher Education)が毎年、発表する世界大学ランキング(The World University Rankings 2017-2018)
国際的で経済も発展した美しい都市国家に存在するアジアナンバーワンの大学。
そんなシンガポール国際大学を有するシンガポールですから、さぞかし先進的で、自由、柔軟性のある教育が行われているんだろうなぁというイメージを抱いて視察ツアーに参加してきました。
学生たちの雰囲気を見ていると、世界中から集まったと思われる留学生たちが醸し出す国際的な雰囲気、開放感も想像していた通りです。
想像と違った!シンガポールの教育制度
先進的な教育環境を想像しながらシンガポール国立大学の准教授にお話を伺いました。
そこで聞いた話は、想像していたそれとは全くと言っていいほどの違いが…
シンガポールの教育制度は一言で表現すると生き残りを掛けたトーナメント戦です。
説明用にいただいた資料がこちら。少し見づらくて申し訳ありません…
まずは一番左の「PRAIMARY」、これが日本の小学校にあたる学校で6年間通います。
「PRAIMARY」を卒業時点で全員が「PSLE(primary school leaving examination)」というテストを受験します。
このテストの点数で進学する学校群を振り分けられるんです。その学校群が7種類。成績優秀な子は大学進学を目的とした学校に進学しますし、そうでない子は職業訓練校のようなところへ振り分けられるとのこと。
職業訓練校から敗者復活で進学校に行くことはできるようなのですが、年数がかかったりテストを何度も受けないといけなかったり、かなりハードルが高いそうです。
そういった若干の敗者復活戦の可能性はあるものの、基本的には複数回ある進路決定の機会に受験するテストの点数でランク付けされます。そのランクにより進学先の大学、就職先のランクまでが決められてしまうという教育システムなんだそうです。
やっぱり大企業は学歴がモノを言う?
日本でも崩れてきたとは言え、まだまだ大企業への就職状況などを考えると学歴社会残っているように思えます。実際に大手企業に勤める友人に聞くと、新入社員たちはそれなりの大学を出た人が多いそうです。
私たち40代、中学生の保護者世代が経験してきた就職氷河期。就職状況が改善してきたとは言え、大企業の求人倍率は1倍を下回り売り手市場とは言えない様相です。そこでまことしやかに囁かれる出身大学による選別。
シンガポールは、そんなものとはレベルの違う超学歴社会なのかもしれません。
余談 ~シンガポール国立大学でのランチ~
以上のようなかなり厳しいお話を伺っていたのは学生たちも利用するカフェテリア。
大学の学生食堂というには本格的な感じでした。
11時ごろだったのですが、なぜかモーレツにお腹が空いていた私が選んだのはこんなアジア飯。
ご飯に自分で選んだおかず3品、それにカレーソースをかけてもらいました。
これがまた、どのおかずもカレーソースも美味しくガツガツ食べてしまいました。
このアジア飯ランチが3.5シンガポールドル。300円弱です!
それぞれのお店が独立して経営しているのでしょうか、決済方法が店によって異なります。中には現金、カードで支払いができず、学生や職員が持つカードでの決済やアプリでの決済というお店もありました。
どこでも現金が通用する日本とは勝手が違いますね。
以上、シンガポール国立大学レポート第2回でした。
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