2019年02月21日
こんな覚え方をしていませんか?
覚えたはずなのに、書けない…
サボっているわけではありません。おそらくキチンと覚えてきたのでしょう。
先週末の英単語のテストで不合格。そして今週再テストをした生徒のことです。
それでどんな覚え方をしているのか確認してみました。
「まずは自分で書ける単語と覚えていないものとをチェックして仕分けします」
「うんうん、いいね。それで次はどうする?」
「できなかったものを練習して書けるようにします」
「なるほど。やり方に問題ないね。それで次は?」
「練習したものをテストします」
ありました!ココに単語テストで満点を取れない理由が・・・。
アメリカの大学で行われた実験で分かったこと
4パターンの暗記実験
少し長いのですが、すごく役に立つ内容なので、ぜひ最後までお読みくださいね。
アメリカ・パデュー大学のカーピック博士が記憶についての実験を行いました。内容は大学生に「40個のスワヒリ語を暗記してもらう」というものです。
暗記してもらった後、確認テストを行います。その後、できなかったものを暗記するのに4つのパターンを試してみました。
第1のグループ
40個すべてを暗記し、確認テスト。40個すべてをが満点になるまで全40個の単語復習をします。それを何度も繰り返します。再テストは40個すべての単語について行います。そして満点になったら終わりです。
第2のグループ
確認テストで間違えた単語だけ暗記してもらいます。その後の確認テストでは、40個全部を書きます。そして満点になるまで何度も繰り返します。
第3のグループ
確認テストで出来たも単語もそうでない単語も、初めから40個すべて暗記してもらいます。そして、確認テストでは正解できなかった単語だけチェックします。もちろん覚えるまで繰り返します。
第4のグループ
確認テストで正解できなかった単語だけ暗記して、再確認テストでも正解できなかった単語だけをチェック。そして出来ないものがなくなるまで繰り返します。
冒頭で書いた生徒は第4グループのやり方で勉強してきたようですね。
実験の結果
4グループの間には暗記にかかった時間や実際のテストでの平均点に大きな差はありませんでした。しかし…
1週間後に行った再テストで大きな違いが。
第1グループ、第2グループのテストの結果、平均点は約80点でした。
それに対して、第3グループと第4グループの平均点は約35点だったそうです。
整理するために、実験を振り返っておきましょう。第1・第2グループは40個すべてで確認テストをしたこと。第3・第4グループは間違えた単語のみ確認テストをしました。
定期テストや受験勉強に応用すると
中学生や高校生の勉強では第2グループの方法が効果性が高そうですね。
英単語や漢字といった学習のベースとなるものについては、その場で全て書けるようにしてしまいます。
学校で配布される問題集やプリント類をその日のうちに全部テストするのは手間がかかりすぎます。
だから1ページで確認テストをして、出来なかったところだけを暗記します。そして次のページにかかります。人にもよりますが、2~4ページほど暗記をして再テスト。完璧になったら次の2ページから4ページに進む。
そしてテスト前日に全ページを再テスト。ここで間違えたものは覚え直して、テスト当日の朝に最終チェック。
こんなやり方がいいのではないでしょうか。
【まとめ】
①暗記できたかどうかの確認は、間違えたところだけではなくて全ての問題で。
②テスト前日に全てのチェックをしてみる。
③最終的に残ったものはテスト当日に最終チェック。
最後までお読みいただき感謝しています。