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霧の中を彷徨い続けたような中学受験

2024年01月26日

先生、アカンかった・・・

心臓がキュッとなります。

1月13日、中学入試解禁日の夕方のことです。

6年生、私立中学校を受験したFくんからLINEが入りました。想定していたこととはいえ、辛いです。すぐに電話をしましたが、気丈に振る舞う様子に涙が出そうになります。

当初は本命校のA中学校のみを受験、ダメだった場合には公立中学校に進学する予定でした。

それが前日になって、「やっぱり、もう一校、B中学校も受ける」と。

初日の午後入試。翌日のB中学校の合格発表。やっぱりダメ・・・。これで2敗目。

本命のA中学校の2回目の結果、ダメ・・・。3敗目。

もう深い霧の立ち込める山の中を歩いているような気持になってきます。

それでもFくんは前を向いて歩き続けます。

B中学校の2回目、A中学校の3回目にも出願。

入試が終わったあとも、入試がない間の日も塾に来て自習をしていました。

 

ちょうど1年ほど前だったでしょうか。

通っている個別指導塾が受験の対策をしてくれないという理由で、Fくんは未来アカデミーにやって来ました。

明るく元気でポジティブ子なのですが、まあ勉強に身が入らない。時間設定をして計算をしても半分も解かない。漢字もなかなか解かない。夏になっても、秋の模擬テスト前になっても、本命校のプレテスト直前も、12月に入っても、冬期講習が始まっても、相変わらずの調子です。

それでも休憩時間には同じ教室にいる中学生たちともワイワイと楽しそうにしている様子を見ると、何とも憎めない様子なんですよね。

 

何とかしたいと私たちはヤキモキしますが、年が変わってもFくんの様子は変わりません。

休みの日に自習に来てもいい?

そんなことを言ってきたのが週末に本番を控えた週になってからといった感じでした。

 

併願校の2回目。やっぱり不合格・・・。過去問も解いておらず覚悟はしていましたが、しんどかったですね。充実した時間を過ごせなかったとはいえ、Fくん自身もかなり辛かったと思います。

何とか気持ちを奮い立たせて本命校の3回目に臨みます。これで最後です。

・・・

・・

発表の日の夕方、LINEが届きました。

飄々としたFくんの写真とともに「合格でした!」と一言だけのメッセージ。

ほんとに何も言えない感じだったんでしょうね。

私も一気に疲れが出た感じでチカラが抜けてしまいました。1勝4敗。ひとつ合格をもらうのに、こんなにも長いと感じたことはありませんでした。

最後の最後まで気持ちを切らさずに頑張った結果、あきらめずに可能な限り粘ったからの結果。

本当によく頑張ったと思います。

Fくん、おめでとう!!!!!

 

最後までお読みいただいて、ありがとうございます。

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