2022年07月07日
今日の記事は、先週、参加してきた関西大学北陽中学校・高等学校の入試説明会のレポートです。
私たち保護者世代だと「北陽高校」はバンカラな男子校のイメージがまだまだ強いかもしれません。それが2008年に名前の通り関西大学の併設校となり、以前の学校とは大きく変わっています。
中学校概要
多くの私立中学校では、中学校からの入学者は6年間通じて教育を行うため、高校入学組とは別クラスで卒業を迎えます。関大北陽もそんなコース編成でしたが、高校1年時に高校からの入学者と同じクラスに在籍するように変更されています。
高校2年生から国公立大学を目指す特進アドバンスコース、関西大学への進学を基本とした文理コースに分かれます。先日、説明会に参加した近大附属より地味な印象を受けますが、中1から関大での授業があるなど付属校ならではのプログラムが準備されています。
中学入試
昨年度から算数と国語の2科目受験が可能になりました。これは勉強のスタートが遅れてしまった受験生にとっては嬉しい対応です。
また1次入試を受けた受験生が2次入試を受けた場合、得点に10点加算される制度があります。ただ2022年度、1次入試での不合格者で2次A,、B合わせて3名しか復活合格はしていません。
関大北陽を受ける受験生の多くが同じような大学併設校や付属校を併願してます。同志社香里や関大一中など関関同立+近大の付属校と併願する受験生が約4分の3を占めているそうです。
特進アドバンスコース
関西大学への入学が保証された状態で国公立大学を受験することができます。
高校入学組30名、内部進学者10名の1クラス。内部進学者は五ツ木模試9月と11月の成績を参考に選抜をしたそうで、偏差値は62あたりで高校入学組とほぼ同じ学力層がこのクラスに進学しています。
文理コースの中にグローバルクラスを1クラス設置
英検準1級取得を目指し、大学進学後に長期留学を可能にする英語力を養成するとのこと。また第2外国語として中国語の授業が週3時間あります。2年時に海外修学旅行、3年時に希望者はオーストラリアでの語学研修が準備されています。
進学アスリートコース
関大以外へも指定校で進学しているそうです。
関大への内部進学率86%(2022年)
説明があったデータを少し並べます。
■在籍生301名中272名が関大への進学を希望、29名が辞退
■国公立志望者のうち、関大への進学保障を3名が辞退
■関大にない学部への進学した生徒が22名
■スポーツ推薦で関大への進学4名(全員スポーツ進学コースに在籍)
■272名中234名86%が関大へ内部進学
■国公立大学へ8名(そのうち既卒性が1名)進学
定期テストの学習をしっかりとしていれば関大への進学が可能です。学力だけでなく遅刻や欠席やクラブ活動や行事への主体的な参加も点数化しています。
3年生の時に独自テストを行い、文系は国語、理系は数学と物理・化学を受検、英語は英検で代替しています。
また英検は取得級だけでなくスコアも参考にされるようになり、2年生学年末時点で3割の生徒さんが英検2級を取得しているそうです。
最後までお読みいただきありがとうございます。