2019年05月21日
通知表の「3」は普通?
保護者面談や生徒面談、塾に入る時の面談でビックリされることがあります。
「普通の高校に進学したいと考えています。通知表は3がほとんどで、2とか4が少し…」
通知表は「5段階」で評定がつけられます。3は5段階の真ん中なので、「3だったら普通ですよね?」と多くの保護者さんや生徒さんが考えているようです。
普通はそう考えますよね。
「普通」ってどの辺り?
ところで「普通の高校」「平均的な高校」というとどこの高校をイメージするでしょうか?
「普通の公立高校」という表現、これは人によってイメージが違うように思います。保護者さんご自身の出身校を基準に考えていることもあれば、学校平均を基準にされている場合もあります。
この記事では模擬テストで平均あたりの難易度の高校で説明します。
堺区周辺、未来アカデミーの生徒さんがよく進学する学校でいうと金岡高校、高石高校ですね。
両校の模擬テストでの合格目標は、「進研模試で平均くらい」「五ツ木模試だと平均より少し下」です。
各中学校で行われる定期テストや実力テストは、問題の質や平均点の評価が中学校によって違います。また学年によっても違います。だから「〇〇高校に合格するには何点が必要」という目標を具体的に書くのは難しいです。
ただ、殿馬場中学校や月州中学校、大浜中学校の平均点あたりの生徒さんが高石高校や金岡高校に合格するのは少しハードルが高いかもしれません。(もちろん、副教科を含めた内申点や実力、得意科目や不得意科目、科目間の成績のバラつきなど条件によって変わります。)
平均的な内申点って、どれくらい?
少し話を戻します。通知表の3がどういう評価かという話です。
実は「5段階評価の3」=「平均」ではないんです。
大阪府全体で「全生徒の評定の平均をこれくらいにします」というのが発表されています。それが今年の中学3年生の場合、「3.49」なんです。
各中学校のチャレンジテストの結果と大阪府全体の平均で差があった場合、この「3.49」から調整が加わります。通っている中学校の平均点が府全体より低い場合、その中学校の生徒全員の評定平均を下げる必要があります。
だから残念なのですが、「通知表で3」というのは平均ではないということになってしまいます。
平均的な高校に合格するために必要な内申点は?
では「普通の高校」、先ほど例示した金岡高校、高石高校に合格するため、内申点はどれくらい必要なのでしょうか?
1教科あたりの平均にすると、3.6~3.8が目標内申点です。大阪府の平均より少しだけ高い数値ですね。半分以上の科目で「4」が必要だということがご理解いただけるかと思います。
テスト勉強は内申点を意識して
中3の2学期の進路懇談の時期になって、行きたい高校があるのに内申点が足りないことが判明…。
そんな悲しいことはありません。出来るだけ早く、仮でも構わないので目標校を決めることが大切です。そして、「その目標校に合格できる内申点を取るためには定期テストで何点くらいとればいいのか」を考えて目標点に設定できるといいですね。
各高校の目標内申点をこの場で書くとちょっとマズいかもしれません…。中学校の先生に確認したら教えてくれると思います。スミマセン…。
もちろん塾生たちにはキチンと伝えますよ。
中間テストの結果が返ってきていますね。志望校を見据えて、次の期末テストへ向けて行動を始めましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。