2020年06月28日
「将来の夢を書きなさい」って言われても…
今日は私の小学校ころの話から。
何の授業だったか文集に載せるんだったか記憶にないのですが、「将来の夢」を書かなければいけないことがありました。
4年生か5年生くらいだったでしょうか。全く夢というモノを持てなかった時期で「会社員になって出世する」といった感じで書いたことを覚えています。
なぜ覚えているかというとテストや通知表なんて見もしなかった母がツッコミを入れてきたからなんです。「なんでこんなこと書いたんよ?」「そんなんホンマに思ってる?」って。
「そんなん言われても…。何か書かなアカンからしゃあなしに書いただけやし…」と反論すらできず、ゴニョゴニョと適当なことを言って、その場を逃れたような気がします。
面談の場で
「まだ何になりたいのかハッキリしなくって…」
悩みといっていいんでしょうか。保護者面談や生徒面談で将来の夢や進路が話題に上ります。
将来の夢があって、そのためにはこんな学校に進学することが必要で、だからそれに向けて勉強を頑張る。そんな理想通り、教科書通りに頑張れる子って少数派なんじゃないでしょうか。
たしかに夢があれば素晴らしいことです。でも、中学生や高校生の段階でなくてもいいじゃないかと思います。働き始めてから夢ややりたいことが見つかるってこともありますしね。
それでも将来のことは心配で不安に思うのが思春期です。ということで、一学期の保護者面談で何人かの保護者の方に紹介した一冊です。
『なぜ僕らは働くのか』
『なぜ僕らは働くのか』(池上彰 監修)
「将来のことを考えると不安でなかなか寝けない」
「考えても考えても答えなんか出なくて…」
「不安は消えないまま、また一日が始まる」
こんな主人公の悩みから始まります。
小学生や中学生にも、読みやすいようにマンガで始まります。
物語がマンガで進められ行く間にテーマに沿った内容が多彩なイラストで説明されています。
マンガとイラストだけを読み進めても、内容がよく理解できるように作り込まれていますよ。
「あー、こんなところに喜びを感じて、あの職業の人たちは働いてるのか!」「なるほど!そう説明すれば分かりやすわ!」って思いながら一気に読みました。
もちろん読んだだけで夢が見つかることはないかもしれません。でも考えるきっかけを与えてくれる良書です。読書感想文も書きやすいと思いますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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