2019年02月09日
こんにちは、低学年担当の福島妙です。2月に入り暖かいかと思うと急に冷え込んだり、三寒四温とはまさにこのことですね。
春に少しずつ向かっているのだとは思うのですが、寒暖の差に体がついていかない今日この頃です。
中学入試の新年度スタートは2月
ひと昔前までは中学入試をスタートするタイミングは小学校5年でした。しかし、ここ10年くらいの間に大手集団塾では、小学校4年生、3年生とどんどん低学年からのスタートを推奨しています。
しかし、どのタイミングで本格的に中学入試用の学習にシフトするかは、子どもの性格などをよく理解した上で検討してほしいと思います。
受験勉強を始めるタイミングが早ければ早いほうがよいかというと、一概にそうとは言えないからです。
何年生から本格的に中学入試の準備をするのか
中学入試に向けて勉強する中で、小学校では学習しない内容を学びます。発展的な問題ばかりでなく難問や奇問にも出会います。そこで、ご自身のお子さんの様子を冷静に観察してみましょう。
- 難しい問題や初めて見るような課題に対して果敢にチャレンジしていくことのできる知的好奇心を持っているのか。
- 塾によっては大量に課される宿題を自宅でやりこなすだけの忍耐力や計画性はあるのか。
- 切磋琢磨とはいえ他の子どもたちと競争する精神的タフさがあるのか。
このあたりの要素がどの時期に身についてくるのかは、千差万別。
小学校3年生かもしれないですし、6年生かもしれません。中学生にならない芽が出ないかもしれません。
要は、焦って負荷をかけ過ぎると想像以上に親子ともに疲弊してしまいます。そして勉強自体を嫌いになってしまう可能性があります。ぜひとも気をつけたいポイントです。
お子さんの成長に合わせたスタートがベストタイミング
お子さんに精神的幼さが残っているのであれば、焦りは禁物です。お子さんの成長に合わせてスタート時期を決めてあげることで、効率良く学習に取り組むことができます。
お友だちが中学入試用の勉強を始めたのを聞いて、「うちの子もやらなくちゃ!」と焦ってしまうことだけは避けてほしいです。
中学入試の勉強を本格的にスタートさせる前に、準備体操、柔軟運動をしっかり行い、スタートできる状況を先に作ってあげましょう。
保護者の心構えと覚悟、物理的時間の調整
途中で挫折しないよう咤激励しながら、保護者の方が並走していけるかどうかも大切なポイントです。高校入試とは異なり、子どもだけが頑張ればいいというわけにはいかないのが、中学入試の大変さかもしれません。
塾弁当の準備、塾との懇談、学校説明会への参加、子どものスケジュール管理、課題の点検などをきちんとできる状況を保護者の方が準備することも大切です。ご両親ともにフルタイムで働いていらっしゃる場合は、大変なことも多いでしょう。「親子で頑張るんだ」という覚悟を持って取り組んでいきましょう。
しかし、中学入試の道は長いようで短いです。後から振り返ると「あっという間だったなぁ」と感じます。
そして、だれもが選択できる道ではありません。
そんな道を選択できるのであれば、上手にスタートできるよう準備しておきたいですね。
中学入試にはメリット、デメリットがあります。しかし、そこから得られる経験は挑戦したものにしかわからない成長を親子共にもたらしてくれるものだと思います。
急にフルスロットで走らせるのではなく、ギアを少しずつあげるように、その子にとってベストなタイミングでスタートさせてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。