2023年09月14日
今秋、最後の学校訪問になるでしょうか、上宮に行ってきました。
伝統校らしく、こだわっている部分がいくつか感じられる説明会でした。
中学校
主な教育活動
宗教教育を通じて「ありがとう」「ごめんなさい」といった素直な心を育てたいとのこと。
上宮では修学旅行のことを、研修旅行と呼んでいるようです。平和学習など学びの一環として修学旅行とは呼んでいないそうです。
また校訓や学順「一に掃除、二に勤行、三に学問」を具体的な行動や評価基準に落とし込んだ上宮ルーブリックというものを用いた教育活動を行っています。キャリアパスポートと呼ばれるもので、キャリア教育の一環で生徒自身の成長や変容を自己評価しようというものです。
ルーブリックについては以前に参加したときに詳しく書いていますので、よろしければご参照ください。
『いろいろな意味で安定感のある”進学校”~上宮中学・高等学校~』
特進コース
国公立大学を目指すコースで、高校進学時に英数コース、パワーコースのいずれかに進みます。高校入学組と同じクラスに在籍することになります。
Gコース
高大連携、指定校推薦を中心に主に私立大学への進学を目指します。
高校進学時に上宮太子への入学も可能です。
高校
パワーコース
自立した学習者の育成という目標で、京都・大阪・神戸大学を目指してほしいと言っていました。
英数コース
こちらは最上位ではないものの国公立大学を目指します。
自己管理能力の育成を目標とし、パワーコースと同じく国公立大学を目指します。
生徒の目標は大阪公立大、大阪教育大、和歌山大が多いそうです。
ただ上位2コースでの国公立大学進学実績(現役)は、神戸大学2、大阪教育大学3、和歌山大学4、大阪公立大学1、国公立大学22名でした。コース別の卒業生数は掲載されていませんでしたが、おそらく140~180名の間だと思われます。「進学校」を自称するには、ちょっと寂しい結果だと思います。(説明会開始前の話した先生も嘆いておられましたが・・・)
プレップコース
中学校のGコースと同様に高大連携、指定校推薦を中心に主に私立大学への進学を目指します。コースの特色と実際は少し異なっていて、約4割の生徒が推薦系の入試で進学します。以前よりは少し一般選抜で進学する比率が下がってきている感じでしょうか。
ちなみに高大連携とは大学見学や選択した大学の特別プログラムを受けるなど大学と協力して進学を目指します。指定校推薦は学内の成績を中心として進学先を決めます。
この高大接続と指定校推薦で、2024年度は関関同立・産近甲龍で128名の枠を持ってるそうです。
2023年度の実績(現役)が関関同立118名、産近甲龍200名です。
大学進学実績については合格実数を開示していました。Aさんが同志社と関学に合格したら、それぞれの大学への合格が1名でカウントされるということです。
延べ人数よりはいいのですが、コース別の「実進学者数」を開示してほしいものです。昨日の大阪学芸がコース別の実進学者数を開示していたので、余計に差を感じてしまうのかもしれませんが・・・
その他
ようやく来年度に全学年にタブレットが行きわたります。
また中学高校ともに男女比率を提示されていました。この数字をアピールするということは、逆に苦戦しているのかなという印象もあります。中高ともに女子が4割に少し満たない比率です。
あと部活動をしている生徒数もアピールしていました。
ちょっと残念だったのですが、この3点はアピールになっていないように感じてしまいました・・・
入試について
プレテストでは適性検査型の参加者の多さが目立ちます。この入試では、知識を基に考え判断し相手に伝える能力を判断します。
富田林中学校、水都国際中学校、咲くやこの花中学校との併願や腕試しといった位置づけでしょう。
中学入試を対象とした校内見学会はすでにキャンセル待ちという状態だそうです。また、高校入試を対象とした説明会でも、9月は定員に達しています。
希望される方は早い目に申し込みをしたほうがいいですね。ちなみに、ひとつ前の説明会の午後から次の回の説明会の募集を開始するそうです。
ちなみに説明会などのイベント前日の午後から当日の午前にかけて体調不良などの欠席連絡が入ることが多いそうです。予約が取れなかった場合はタイミングを見て直接、学校に問い合わせると参加できるかもしれません。
全国レベルの運動部はあるものの、以前ほど多くはなくなっていますね。
前回訪問時の記事はコチラです。
『上宮、2022年入試説明会レポート』
最後までお読みいただきありがとうございます。