国語の学習で何と言っても大切なのは…
国語に関するご相談をたくさんいただきます。
数学のように明確なルールはないし、英語のように単語や構文を覚えたら得点できるわけでもなく、理科や社会のようにキーワードを中心に勉強するわけにもいかず…
中学生や高校生でも勉強の仕方を伝えるものの、短期間では成果が見えないので勉強が続かないことが多いです。
国語の勉強の仕方はいろいろありますが、何と言っても基本は「言葉をどれだけ知っているか」、語彙力の強化です。
ということで、今日はご家庭で語彙力の教科に使いやすいものをご紹介します。
10歳までに覚えたい 言葉1000
何人かの塾の先生が紹介していたので、早速、取り寄せてみました。
帯に書いてある言葉に偽りなし。マンガなのに本当に勉強になります。
ひとつの言葉に1コマ漫画があり、その左側に例文があって( )に言葉を入れるようになっています。
シュールなマンガで印象に残り、キチンとした例文もあります。何人もの先生がおススメするだけありますよ。
2018年刊行ということで、新しい言葉も入っています。「シェア」「サスティナブル」「ソーシャル」「ネットワーク」「プロセス」「ミッション」など、ビジネスや就職活動の現場でまさに使われているキーワードも。
「10才までに」と書いてありますが、世代を問わず使えます。
1ページに載せられている3つの言葉をどれだけ使えるか、ご家族で競争してみてはいかがでしょう?低学年くらいの子たちならノッてきてくれそうですね。
塾生のみんなは、休憩時間にでも手に取ってみてくださいね。
言葉力1100
こちらは未来アカデミーの小学生の国語の授業で宿題として使っています。
言葉の意味と例文の( )に当てはまる言葉を入れるだけのシンプルなつくり。
未来アカデミーでは、キーワードを入れた例文をノートに書き写してくることを宿題にしています。言葉と共に正しい文章を覚えてほしいとの意図です。
こちらも「4年生までに」と書いてありますが、侮れません。
「躍起になる」「口を切る」「うららか」「気高い」など中学生だとキチンと理解しきれていないような言葉もたくさん収められています。
出口先生の頭がよくなる漢字
「漢字を覚えるときに形だけではなく、意味も覚えましょう。そして言葉は文の中で正しく使えるようにならないと意味がないですよ」という意図が感じられます。
ちょっとハードな内容ですが、しっかりと力がつく良書です。
ステップ1は漢字の読みや意味が書いてあります。
左ページのステップ2はその漢字を使った言葉を( )に書く問題です。選択肢がカタカナです。選択肢も漢字に直すようにしていけば、かなりレベルアップできます。
ステップ3は、一文を言葉のかたまり(文節)で切ってバラバラにしてあるのを、正しい順に並べるというものです。
やはり少し難易度が高いですね。1学年か2学年下のものを使ってもいいと思います。
豊かな人生のための語彙力
ここまでに紹介したもの以外にも、いくつも語彙力をつけるための本が出版されています。
せっかく勉強するのですから、テストだけではなく実生活でも言葉を有効に使ってほしいと思います。
どれだけ言葉を豊かに使えるかで人生の豊かさも変わると考えています。同じことを体験しても、「おもしろかった」で終わるのか、「なぜ、おもしろかったのか」を考えるのか、「考えたこと」を誰かと共有するのかで体験の意味が大きく違ってきます。
また、2020年の大学入試改革や学習指導要領では、「思考力」「判断力」「表現力」ということがキーワードになっています。
豊かな言葉の力を持たずに、これらの3つの力を養うことはできません。言葉が3つの力の根っこになります。ぜひ太くて強い根っこを育んでほしいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。