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「聴きながら」勉強は集中できているのか。

2022年01月22日

こんにちは、福島妙です。

私立高校受験が目前の中、コロナのオミクロン株が一気に広まってきました。各学校でも感染者の生徒が出ると学級閉鎖や休校措置をしている状況なので、受験生をお持ちのご家庭では不安なことでしょう。

入試本番までは、人ごみや外食などはできるだけ避けて、受験生の体調に影響がでないように家族一丸となって、体調管理に気を配ってあげてください。また、少しでも熱や体がダルいなど体調の変化がある場合は、しっかりと休息をとって、身体の回復を待ってから勉強にのぞんでいきましょう。入試直前だからと言って、無理をすると本番に影響が残りますので、調子の悪い時には無理は禁物です。

さて、今回は「聴きながら」勉強について、先日興味深い記事を大学ジャーナルで見かけたのでご紹介します。

ヘッドフォンをつけて音楽を聴きながら勉強している少年の後姿

「聴きながら」勉強とは

「ラジオを聞きながら」勉強したり、「音楽を聞きながら」勉強をしたり、勉強中に別のことも並行している勉強のことです。

この「聴きながら勉強」に関しては、少しでも雑音があると勉強に集中できない子もいれば、いつも音楽を聞いているので勉強の邪魔にはならないと考えている子もおり、考え方はまちまちです。しかし、いつも音楽を聞いてるから勉強の邪魔になっていないと思っているのは本人だけで、音楽を聞いている時と、音楽を聞かないときの集中力の違いを本人が科学的に検証したわけではなく、あくまでも本人の思い込みによります。

東北大学での実験結果

結論からお伝えすると実験結果では「低音量の音楽でも聴覚性選択的注意が著明に妨害されうる。」ということです。

「聴覚性選択的注意」とは、周囲から様々な音が聞こえてくる環境において、聞きたい音のみに選択的注意を向けること。

ちょっと難しく書いてますが、簡単に言うと「音楽やラジオを聴きながらの“ながら”作業では、たとえ小さな音であっても作業への注意レベルが低下する恐れがある」ということが示唆された結果となりました。

実験ではジャズを被験者に聞いてもらいました。しかし、これはどのような音楽を聴いているかによっても、注意レベルには差がでる可能性があると考えられ、例えばロックやヘビメタのような音楽を聴きながらだと、さらに大きな差がでるかもしれません。もしくは、大好きなアーティストの曲を聞いていれば、歌を口ずさんだり、歌詞が気になったりと、さらに注意がそちらにいってしまうことでしょう。

この記事を読んで、それでも音楽を聴きながら勉強をするのかどうか、少し立ち止まって考えてみるといいかもしれません。

なお、個人的には歌詞のないクラッシックや落ち着いたジャズなどの音楽はリラックスさせる効果もあるため、勉強はさておき、作業の種類によっては音楽なしよりもあったほうがいい場合もあるのではないかなとも思っています。引き続き、音楽の種類による違いの実験なども東北大学で実施していただき、実験結果などを知りたいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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