2020年09月25日
中学3年生向けの第3回入試特訓。先週の土曜日は勉強の質を上げること、インプットとアウトプットについて伝えました。
アウトプットの重要性
「単語テスト、合格でけへんかった…」
単純な暗記って苦行に近いものがありますよね。でも、覚えて確実に使えるようになることは基礎基本です。英単語や漢字、理社のキーワードなどは、どうしても暗記をする必要があります。
なかなか単語や漢字テストで合格できない生徒さんに「どうやって勉強してきた?」と質問すると、「何回も書いて覚えた」との返答が多いです。
読む・書く・口に出す。いろいろ覚える努力をすることが勉強において大切なのは言うまでもありません。でも「出来るようになったかどうか自分でテストしてみる」(アウトプット)をしてみることは更に重要です。
テストでは答案用紙にアウトプット(書いた)答えだけが得点になります。だから勉強においてはインプット以上にアウトプットの練習が大切なんです。
インプットとアウトプットの比率
では、インプットとアウトプット、どれくらいの割合で勉強するのが効果的なのでしょうか?
このことについては、アメリカの大学なんかでも実験・検証されているようです。
インプット:アウトプット=3:7、これが黄金比です。
具体的なアウトプット例
どこまでがインプットで、どこからがアウトプット?
人によって勉強法が違いますので厳密な線引きは難しいものがあります。ただ基本的には「確認作業」がアウトプットととらえるといいでしょう。たとえば・・・
・漢字や単語を書いてみる
・英文を日本語に直してみる
・日本語を英語に直してみる
・教科書やノート、問題集(ワーク)に赤シートを被せて覚えているかチェックする
・計算をはじめとした算数・数学の問題を解いてみる
・入試問題などの作文を書く
・過去問演習
・テストで出来なかった問題を解き直す
・理解したことを人に説明してみる
インプットは…
・集団形式の授業を受ける
・何かを暗記する(見る・読む・声に出す・書く、など)
・教科書や解説を読む
・分からないところを質問に行って説明してもらう
・解説動画を見る
ここからはアウトプットで成績を上げる
2学期も中盤以降になると受験生はそれなりに勉強する人がほとんどでしょう。
効果が同じだと仮定すると、全員が勉強している中で同じ時間だけ勉強すると成績は変わりません。成績を上げるということは、他の人より多く得点できるということです。
使える時間にそれほど大きな差はないでしょう。睡眠時間を削って勉強時間を増やすのは、体調面も考えるとおススメできません。
ということは、秋以降で成績を上げるには勉強の質を高めるしかありません。つまり同じ時間で自力で解ける問題をより多く増やすことです。
ぜひインプットとアウトプットのバランスを取って、受験校決定までの大切な日々を乗り切ってくださいね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございます。