2019年12月05日
期末テストの結果がまだ出揃いませんが、中学1年生に少しでも早く取り組んでもらいたいことを書いていきます。
期末テスト後に多いご相談内容
毎年、この時期に中学1年生の保護者の方から「1学期はそこそこ成績が良かったのに2学期の中間テスト、期末テストと回を重ねる度に成績が下がってしまう」というご相談をいただきます。
下がってしまった科目で多いのが、英語・数学・理科・国語。社会以外の全部ですね。
英語、数学、理科、国語、4科目それぞれ下がってしまう要因は明確です。それは学習内容が1学期に比べてはるかに難しくなったということです。おそらく平均点も下がっているはずです。
短い冬休みでも効果を出すために
ご相談の中でこのように切望されます。「何とか3学期の学年末テストには成績を戻したい」と。
しかし、冬休みは年末年始を挟むこともあり、日数が限られています。
だから、この冬は科目を絞って集中して勉強するほうが効果的です。多くの科目をまんべんなく勉強するには時間が短く、効果が薄くなってしまいかねません。
最優先はタイトル通り英語です。
英語以外は、なぜ最優先じゃない?
数学
数学も英語と同じ、いわゆる積み重ねの科目です。つまり前の単元が理解できていないと、次に学習する単元が分からなくなってしまいます。
しかし中学1年生の数学について、3学期に学習する単元は「図形」です。2学期までに学習してきた正負の数、文字式、方程式や比例・反比例の知識がなくとも、理解できる部分がほとんどです。(一部で方程式が分かっていると便利です。)
理科
堺市の中学校では、1学期に生物分野、2学期に物理・化学分野の学習をすることが多いですね。
暗記で乗り切ることができ、それなりに得点を取れたのが1学期。それなのに2学期からは、数学のように計算が出てくるため、問題演習でのトレーニングが必要な内容を学んできました。
それで2学期に理科の成績が下がってしまうんです。
3学期は地学を学びます。物理・化学分野より暗記事項が多いです。つまり1学期の頑張ったようにコツコツ努力をすることで得点を回復しやすいということです。
国語
国語については、初めて「古文」に触れたのではないでしょうか。
この古文の勉強の仕方が分からなかった。それで成績が下がってしまった。そんな人が多かったのではないでしょうか?
3学期からは、また現代文をメインに学習する学校が多いかと思います。
なぜ冬休みは英語が最優先なのか?
今の状態、英語はOK?
上記の科目と同じ、いやそれ以上に2学期のテストにおいて英語で痛い目に合った人が多かったのではないでしょうか?
英語が分かっているかどうか?判断が難しいところです。少し厳しですが、目安は定期テストで80点以上を取れたかどうかです。
80点を取れなかったのは以下のような原因が考えられます。
・英単語のスペルを正確に覚えていない
・文法=単語を並べる順番が分からない
・文法は分かっているつもりだけれど、ミスが目立つ
数学以上に後れを取り戻すのが難しい
英語以外の科目は学習内容に切れ目があります。単元のつながりがなく、挽回しやすいということです。
積み重ね科目と言われる数学でも、上に書いたように1年生で学習する内容なら「正負の数」「文字式」「方程式」が分からなくても、「図形」や「資料の整理」では得点できます。
しかし、そう上手くいかないのが英語です。これが他の科目より英語に的を絞って勉強してほしい理由です。
「三人称単数現在形のs」は3年生でも間違える人がかなり多いです。
「現在進行形」「過去形」など時制に関しては、明確に区別できないと文法問題も長文問題も解けません。
そして何より大切なのが、教科書に出てきた英単語です。今までに習ってきた英単語は高校入試でも、大学入試でも、その先でもずっと使います。
1年生の冬なら、まだ出てきた単語数が多くないので、リカバリーしやすいです。
この冬休みに取り組んでほしいこと
50点以下の人は
■英単語を正確に書けるようにする
■教科書の本文を読んで、日本語に直せるようにする
80点以下の人は
■教科書準拠でない問題を使って文法問題をトレーニング
上記の内容は、文章にすると簡単です。でも粘り強く取り組まないとモノになりません。もし時間がかかって冬休みで終わることができなければ、春休みで取り戻しましょう。
ここから冬休みが終わるまで、中学1年生はぜひ英語を徹底して教科してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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