2018年03月15日
一日遅れてしまいました。ご卒業おめでとうございます。
昨日、堺市では中学校の卒業式。公立高校の合格発表が来週なので、何とも落ち着かない気分で卒業式の日を過ごした人いるかもしれません。
「じっと待つ」何とも言えない気分で辛いですね。
今日は中学を卒業して高校進学を待つ「あなた」に春休みの過ごし方をお話します。
ウン十年前のことです。私は、副教科の成績がさっぱり、当時は1教科10段階評価なのに、「お前だけ5段階かい!」っていう状況でした。
公立を断念して私立専願…
進学先が決まった2月から4月まで毎日、ボンヤリと過ごしていました。その後に悲惨な結果を招くことも知らずに…
新年度が始まり、新しい環境に戸惑いながらも、中学校より自由な生活を楽しんでいました。
しかし…、それなりに得意だった数学の授業で、何を言われているのかサッパリわからないという状態になってしまったんです。
よく覚えています。4枚パネルの黒板の前を1時間の授業で何往復も板書するI先生の姿を。
何となく、「理系っていいかなぁ」と思っていた考えは吹っ飛んでしまいました。
ということで本題は「高校生活への備え」です。
高校では、同じような学力水準の生徒が集まります。中学校のように偏差値70以上の生徒から、定期テストで1桁台の生徒までが同じクラスで授業を受ける、というのありませんよね。少なくとも入学式の段階では…
それが夏を過ぎて2学期の中間テストにもなってくと、中学校と同じ状況になります。成績差が大きく開いてくるということです。これはトップレベルの高校から中下位の高校まで、ほとのんどの高校で同じ状況になると言っても言い過ぎではないかと。
「1年生はちょっとゆっくりして…」
「中1はアカンかったけど、頑張って成績が上がったから高校でも…」
こんな中学校での成功体験は高校では通じません。
理科が生物、地学、物理、化学と分かれるように科目数が大幅に増えます。
学ぶ内容が深くなり、覚えるべきことも増えます。
それを消化するために、授業進度は格段に速くなります。
何より1年生から頑張って成績上位にいた生徒が、途中からサボるでしょうか?
学校によりますが、意識の高い生徒、成績上位の生徒ほど頑張ります。初めは下の方にいたのに、途中から頑張って上位に這い上がった。高校入試ではあり得るますが、高校では稀です。
特に上位校に進学する場合は要注意です。中学校では400点、450点以上をキープ、「あの子はアタマいいから」という周りの印象の「あなた」です。
謙遜しながらも「それなりに勉強ができる」のが普通で、「授業で先生の言っていることが分からない」という悲惨な状況を経験したことのない人がほとんどではないでしょうか。
そんな人が、学校の授業についていけなくなる。すると勉強を放り出してしまう危険性があります。また、「もともと勉強は苦手じゃないし、また頑張れば上位に戻れる」といった幻想を抱きがちです。
高校入試の日から3日目。全く勉強をしていないという人もいるでしょう。気持ちは分かります。
でも今こそがチャンスです。せっかく身についた学習習慣を手放すのは、もったいなさ過ぎます。
では、春休みに何を勉強すればいいのでしょうか?
大きく2つです。「中学校の復習」と「高校の予習」です。分けて説明しますね。
まずは復習。
進学予定の高校の学力水準より成績が低かった科目。これは迷わず中学内容の復習です。
「偏差値55の学校なのに英語だけ48だった」という科目です。
受験勉強に使っていた教材を一通り復習し直してくださいね。
特に英語、数学は要注意です。英語はどの進路に進むにしても必要ですし、一番最初分からなくなる危険性の高いのが数学です。
また金岡、高石高校までの生徒も同じく復習でいいと思います。
次に予習です。
先ほど復習組みに書いた金岡、高石高校でも、進学先の学校の合格レベルより偏差値で5以上、成績がよければ高校内容の復習をしてもいいでしょう。
和泉高校以上の生徒は予習をしておいてほしいですね。国公立大学への進学を希望している生徒は英語、数学は必修です。
「国公立大学に行きたい」「関関同立に行きたい」漠然とでも考えているなら、各高校のサイトで進学実績を確認してみてください。公立でもほとんどの学校が公表しています。
憧れの大学以上に何人合格しているかチェックしてみてください。そうすると高校での目標順位が見えてきます。あ、その際、私立大学の合格者数はディスカウントしてくださいね。一人で何校も合格してくる生徒がいますから。
あと予習組も復習組も英単語はできるだけ覚えるようにしてください。最後は単語量がモノを言います。
4月からのスタートダッシュに成功し、本当の意味で楽しい高校生活になることを願います。
と言いつつ…ですが、春休みは読書もしてほしいです。この話はあらためて…
最後までお読みいただき、ありがとうございます。