2019年03月13日
ご卒業おめでとうございます
ご卒業おめでとうございます。堺市では今日、中学校の卒業式でしたね。
公立高校を受験した人は、進路が決まっていない中での卒業式。晴れやかさの中にも落ち着けない気分だったかもしれません。
まぁ、制度に文句を言っても始まらないので、次へ向けたことをお話したいと思います。高校進学へ向けて春休みの過ごし方です。
私の失敗談
もう二十年以上も前のことです。通知表の後半に「4」が並んでいます。といっても当時は10段階評価。それなのに「副教科は5段階評価か?」という成績でした。
今から思えばチャレンジすればいいのに、早々と公立を断念して私立専願を決めました。
進学先が決まった2月の合格発表から2か月まで毎日、ゆったりと癒しの日々を過ごしていました。それが後に大変な状況に陥る原因となることも知らずに…
4月。新しい生活が始まり、満員電車での通学に苦しみながらも、中学校より広くなった行動範囲や自由な生活を楽しんでいました。
しかし、楽しい生活の中に1点の黒い影が広がり始めます。
中学生のころは、数学がそれなりに得意だでした。それが高校に入ったとたん、全く授業についていけなくなります。問題児だった小学生のときと同じ感覚。授業中に先生の言っている内容がサッパリ理解できないという状態になってしまいました。
今でも当時の光景をよく覚えています。
教室の前には4枚パネルの黒板。中学校の2~3倍の面積です。その前を1コマの授業で何往復するのでしょうか。スリッパをパタパタ言わせながら猛烈な勢いで板書する数学のI先生。
高校に入る前は何となく「理系ってカッコいいかぁ」と思っていたんです。得意だった数学でさえそんな状態。理科も全く理解できず。理系進学の道は1学期の前半で終わってしまいました。
高校生活に向けての備え
長々と昔話を書きましたが、お伝えしたいのは高校生活への備え。
同じような学力水準の生徒たちが一つの高校に入学してきます。少なくとも入学式の段階では…
それが夏を迎えるころには、中学校と同じ状況になります。大きな成績の差が明らかになってきます。
これは一部の高校の話ではありません。トップレベルから中下位の高校まで、ほとんどの高校で同じ状況になると言って過言ではありません。
「受験も終わったし、1年生は高校生活を楽しんでもいいよね」
「高校受験でも3年生からの追い込みで成績が上がったから高校でもその得意パターンで…」
こんなことは高校では通じません。
5教科全てが複数に分かれて科目数が大幅に増えます。
学ぶ内容が深くなり、覚えるべきことも増えます。
そんな内容を期限内に予定通り消化するために、授業進度は中学校に比べると格段に速くなります。
また周りの生徒たちを考えてみてください。1年生の最初から頑張って成績の良い生徒のことです。彼らが、途中から勉強の手を緩めるでしょうか?
意識の高い生徒たち、成績上位の生徒たちほど、よく頑張ります。ビリギャルのような話は多くありません。
特に中学校時代、それなりに成績が良かった人は要注意です。定期テストで400点、450点以上をキープ、偏差値も60以上。周りからは「あの子はアタマいいから」という印象で語られていた「あなた」です。
「そんなことないですよ。頭よくないですよ」と謙遜しながらも「それなりに勉強ができる」のが普通でした。ほとんどは「授業で先生の言っていることが分からない」という悲惨な状況を経験したことがないでしょう。
そんな人たちでも、高校の授業に追いつけなくなる。すると勉強から逃げ出してしまう危険性があります。
あるいは「もともと勉強ができなかったわけじゃないし、ちょっと遅れただけ。また頑張れば中学校のように上位に戻れる」といった思いにとらわれがちです。
入試が終わってから全く勉強をしていないという人もいるでことでしょう。ココまで頑張ってきたんだから、少しくらいゆっくりしても・・・。その気持ちは、よく分かります。
走り続けると壊れてしまいますから、疲れた心と体をゆっくり休めてくださいね。
でも今こそが大学進学へ向けてのチャンスなんです。せっかく身についた「勉強する習慣」を手放してしまうのは、あまりにももったいない。
だから、少し休んだら高校へ向けての準備を始めてくださいね。具体的に何をするのかは、また改めて。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。