2018年11月27日
京都大学での講演会に行ってきた
秋の京都へ!といっても紅葉を見に行ったわけではありません。(ゆっくり景色を眺めながら湯豆腐でも食べたかったのですが、ランチはカレーでした…)
京都大学で行われた関西教育フォーラム2018『学校×塾×家庭で対話する“その子らしさ”を引く出す新時代の教育』という講演会に参加しました。
主催者が何と大学生たち!
写真でチラッと見えるかもしれませんが、登壇者が豪華でした。
100マス計算の陰山英男氏
ビリギャルの坪田信貴氏
4人のお子さん全員が東大理Ⅲの佐藤涼子氏
小学校教諭の坂本良晶氏
東京大学・慶應義塾大学教授の鈴木 寛氏(すずかんゼミ)
これだけのゲストを呼んできたのも驚きだし、日曜なのに大学の大教室がぎっしり満席!
このイベントを主催したのがNPO法人ROJE関西という大学生主催の団体だといのが素晴らしいです。
突き抜け方がスゴイ、佐藤ママの講演
登壇者の講演やパネルディスカッションで学んだことをシェアしますね。
4人のお子さんを東大に入れた佐藤涼子さんのことは知っていたのですが、何となく食わず嫌いで敬遠していました。でも、講演を聞いて、そんな考えが吹っ飛びました。
とにかく痛快、突き抜けた方で、会場も笑いに包まれていました。
ただ面白いだけでなく、笑いの中にたくさんの学びがあります。
とにかく徹底
佐藤ママ(皆さんがこんな愛称で呼んでいたので、それに倣って)は何でも徹底して取り組みました。
どれくらい徹底しているかというと、長男さんが生まれたときに家の中から紐という紐を撤去したそうです。何かの拍子で首に絡まってしまわないために。
またナッツ類は誤飲により窒息する危険性があるので絶対に食べないとか、お風呂から出る時には必ずお湯を抜いてしまうとか。
そんな徹底ぶりを勉強に応用すると…
家中に貼り紙
例えば低学年の計算。たし算はできるけれど、「7+8」に一瞬の迷いがあり少しつまったとします。すると佐藤ママは目に見えるところに何か所も「7+8」と書いた用紙を貼って廻ったそうです。
それが壁だけではなく、冷蔵庫にも。子どもたちが好きなアイスクリームを食べるのに扉を開けると「7+8」がバーンと出てくるので記憶に残りやすいそうです。
また壁に貼るにしても、少し工夫があって真っ直ぐではなく数センチ斜めに掲げたとのこと。キチンと貼られていると見慣れていて風景になってしまうけれど、斜めだと気持ち悪く感じるので目がいきやすいんだとか。
塾の教室中にそれぞれの生徒の分からないものを貼る訳にはいきませんが、ご家庭だと取り組みやすいですね。
国語力を鍛えるために
また美しく正しい日本語を身につけるために幼少期に絵本をまとめて地元の本屋さんに注文したそうです。その数なんと800冊!
800冊をキープできるご自宅ってどんな感じなんだろうと想像してしまいました(笑)
また童謡を1万曲も歌って聞かせたそうです。
子育てはスケジュールが決まっている
子どもが生まれると18歳までの重要なイベントがある時期はあらかじめ分かっています。何歳で進学し、どの時期にどんなテストがあって…、ということですね。
そのスケジュールに合わせて上記のように「徹底的に準備をすれば怖いものなし」だとおっしゃっていました。
すべては笑顔で
佐藤ママはこれらのことを「すべて笑顔で行う」ともおっしゃっていました。笑顔になれないことは間違っているそうです。
「そうは言っても…」というところもあるかもしれない佐藤ママのお話でしたが、この「笑顔で」というのが素晴らしいと思いました。少しでも参考になれば。
お一人の講演でこんなに長文になってしまいました。また改めて続きを書いてみますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。