2018年11月03日
こんにちは、低学年担当の福島妙です。11月の塾内ニューズレターに、風邪には気をつけましょう!とつづっておきながら絶賛風邪ひき中です。
1週間ほどたっているのですが、いまだにすっきりしない状態です。高熱が出るわけでもなく、喉がずっと痛くて、咳が出続けています。体調が悪いと、やる気もダウンするので早く治ってほしいものです。
高嶋ちさ子さんの叱責チームマネジメント
さて、先日テレビを見ているときに、毒舌キャラで有名なバイオリニストの高嶋ちさ子さんが出演していました。
ソリストとして有名な高嶋さんですが、最近は12人のバイオリニストを率いて音楽活動も行っています。
メンバーはいずれも才能あふれる若い女性。しかし、講演を迎えるまでの練習ではそのメンバーたちに対して、高嶋さんは注意を通り越して罵声を浴びせる、浴びせる。メンバーは時に泣きそうになりながらも、高嶋さんの指導の下最高のパフォーマンスを行うために日々練習をしています。
そして、実際に本番では素晴らしい舞台を披露します。
叱るとどうなる
高嶋さんの様子に、徹底して叱る姿勢、信念を貫く姿勢に感心しました。(言い方には賛成できない部分もありますが。)
そして、最近よく言われる「褒めて伸ばす」という姿勢とは真っ向からぶつかる指導だなとも感じました。
今の世の中、褒めて伸ばすという風潮が強く、少し強い口調をするだけで委縮したり、泣いてしまう子も少なくありません。
(褒めることに対して、マイナスだと言っているわけではありません。)
本気で叱ることはエネルギーがいる?
本気で先生や親から叱られるという経験が少なってきたから、打たれ弱い子が増えているのかもしれませんね。
私もそうなんですが、仕事や家事で忙しくしていると、叱る時間や労力をできるだけ省きたいという気持ちになってしまうことがあります。
叱るのも疲れるし、「まぁ、いいか。」という思い。こういう大人が増えることで、本気で叱れたことのない子が徐々に増えているのかもしれません。
実際、本気で叱るということには、叱るほうにも相当のパワーが必要です。本気で叱るとき、相手のことを理解し、その子のためになるようにと願いながら想いを伝えるのではないでしょうか。言い変えれば叱られている子に真剣に向き合っていることに他ならないと思います。
しかし、自分に言い聞かせているようですが、叱るばかりは避けたいものです。やはり本気で叱る行為と、それ以上に本気で褒める行為をバランス良くしたいなと私は思っています。
褒めることでやる気は出るのかな?
別の番組では、褒めちぎる自動車教習所がとりあげられていました。
運転免許を取得したい若者の中に、「親にも叱られたことない」という声があがるようになったことを受け、その教習所ではとにかく笑顔で褒めてやる気にさせ、途中で挫折させないようにすることへとシフトチェンジしたそうです。
効果はどうだったのでしょうか?
教習所の方曰く、卒業生の事故率も下がり、教習所の通う生徒さんからは「褒められることでやる気がでる」と高評価だそうです。
実際に、教習所の様子が放送されたのですが前述の高嶋さんとは真逆。先生はどんな小さなことでも、褒めていました。失敗さえも褒めていました。その褒め方は見ているほうがこそばゆいほどです。w
結局のところ、本当に若者たちの褒められることでやる気が出ているのかは正直いってわかりませんが、徹底してやることで教習所として途中脱落などが減るという成果を上げているのかもしれませんね。
叱る VS 褒める 相手の個性の見極めが大事か?
結局、叱るのと褒めることどっちがいいのでしょうか?
正直なところ、私には、わかりません。以前にも同じような記事をあげた時にも、結論はわかりませんと書きました。
番組の中で、テニス選手の大坂なおみ選手の褒める指導で有名なサーシャコーチの話題もでていました。
サーシャコーチは褒めるというよりも、ネガティブになった時に大坂選手のメンタルをサポートしています。さらに日ごろの肉体改造から練習まで大坂選手の努力を側で見ているからこそのサポートなのかなと思います。
だれよりも努力した人に叱るというのは、逆効果だといういい例なのでしょう。
結局のところ、叱ったほうが伸びるのか、褒めたほうが伸びるのか、またどれくらいの比率がいいのかは、それぞれの子どもさんの個性を見極めるところが、一番大事なのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございます。